日本政府は14日、昨年の経済総量を発表し、日本の経済総量が中国に追い抜かれたことが正式に明らかになった。国外の各メディアはこのことに高く注目している。英「デイリーテレグラフ」紙は同日、評論を発表し、「中国経済の繁栄が無限に続くことはない。これからの世界経済には『危険』があふれており、中国が喜んでいられるのも今のうちだ」と指摘した。環球網が伝えた。
文章の内容は以下の通り。
日本が昨年のGDPを発表し、中国は正式に世界第二の座についた。しかし、中国のこの「一時的な栄光」には限りがある。なぜなら、中国経済の実力はその人口と切っても切れない関係にあるからだ。中国の一人あたりGDPは米国の5分の1にも満たず、ボスニアなどの国と同レベルだ。中国の億万長者の数は米国以上かもしれないが、全体的に見れば、中国は依然として豊かな国とはいえない。
中国の経済成長は現在、依然として投資に依存する輸出型モデルだ。中国のように、膨大なGDPを有する一方で消費能力が低下している国は世界のどこにもない。中国は他国から資源と技術を吸収することに全力を注いでいるが、その結果もたらされたのはエネルギーやその他の商品のインフレであり、また、巨額の輸出超過が生み出された。このような発展モデルは一見すばらしく見えるが、実は中国にとって隠れた危険にもなる。
日本は第二次大戦後、経済の急激な停滞を経験しているが、中国もこれと似たような危険を抱えている。「第12次五カ年計画」では、内需けん引と経済の均衡を促進していくことが明確にされたが、中国が計画通りにこれらの問題を解決できるかどうかはまだ未知数だ。中国人は、経済が日本を上回っている今のうちに喜んでおくべきだ。なぜなら将来の世界経済には危険があふれているからだ。(編集SN)
「人民網日本語版」2011年2月17日 |