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評論  
中国メディアが見た酒井法子事件

中国メディアからも注目されていた「酒井法子失踪事件」は、劇的な結末を迎えた。酒井法子容疑者は8日夜、警察に出頭し、夫にそそのかされ覚せい剤を使用したことを認めた。失踪していた6日間、酒井容疑者をめぐる一連の出来事が、まるでテレビドラマのごとく毎日新しいストーリーを繰り広げた。酒井容疑者の出頭は、1980年代の1人の人気アイドルの崩壊を告げることとなった。

日本のメディアの報道

今回、「酒井法子失踪事件」がホットな話題となったのは、彼女がこの時代の人たちの「探す」という欲望を満たしたからである。人びとは、酒井から彼女が代表したその純粋な時代を探そうとした。享楽志向のこの時代、酒井から、かつて彼女が活躍した皆が奮闘し前に向かう時代を探そうとした。彼女が大ヒットした時代は日本人が最も誇らしく思う黄金時代であり、ある意味、彼女は日本社会の価値を測る基準でもあった。今の日本はあらゆるグローバル化した国と同じように、伝統的精神を失う危機に直面している。

資料写真:酒井法子

この日本における精神の紛失は酒井容疑者自身にも見られる。酒井法子という名前の「法」という字は仏教で「正当な道を歩く」という意味である。実際、デビューから大ヒットまで、結婚前の純粋さと可愛さにしても、結婚後の成熟さと優しさにしても、彼女は真面目で堅苦しくてやや暗い日本のイメージを中和させる働きを果たした。だが、最後に酒井容疑者は伝統を捨て、東京という近代都市で、覚せい剤で作られた幻覚により方向を見失った。

酒井容疑者の覚せい剤事件に対して、中国のメディアも熱い関心を寄せた。これまでに、飯島愛さんも同様の待遇を受けている。知名度と影響力において飯島愛さんに劣らない酒井容疑者が主流メディアに認められ、注目されるのはもっと容易であった。この点を強く裏付けたのは、中央テレビ局のニュース番組「新聞聯播」までが彼女を取り上げたことである。後期において、酒井容疑者の中国での人気は、日本をはるかに上回るとされるが、飯島愛さんが若い人に知られるのと違い、酒井容疑者は幅広い年齢層の中国の人から好かれる女優であった。そのため、覚せい剤を使用したことが明らかになった後も、中国では批判の声は少なく、遺憾と祝福が多かった。

テレビでのコマーシャル、デビュー初期に出演した青春ドラマや1990年代に若者がよくノートに張ったシールによって、酒井法子は中国人の記憶に残るようになった。欧米のスターがまだあまり現れていなかった当時、この人形みたいで素敵な笑顔を振りまく女の子は海外スターの代名詞とされた。現在、覚せい剤を使用した女性として再び現れると、最も堕落すべきでない人も堕落したと感嘆させられる。

不幸な婚姻生活、家庭の負担、夫の示唆…酒井容疑者が覚せい剤を使用するようになったのは、明らかに家庭の要因が大きい。また、芸能界の良くない風潮や社会環境は、酒井容疑者の覚せい剤使用に、ある程度影響を及ぼしたと言える。「酒井法子失踪事件」とほぼ同じ時期に、芸能人の押尾学容疑者も覚せい剤で逮捕されたことが報道された。

酒井容疑者の覚せい剤事件は1980年代の残り少ない青春アイドルの崩壊を意味する。この事件は次のような残酷な事実を裏付けている。この世で永遠なる天使を探すのは不可能だということである。

「チャイナネット」2009年8月12日

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