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中日交流  
神戸学院大学の日中友好の絆

1966年に設置された神戸学院大学は、大学としての歴史は浅いが、ここの多くの教職員が数十年にわたって中日友好交流のために築いてきた業績は、関西地区の最高学府の中で群を抜いている。

神戸大学医学部の名誉教授を兼任する神戸学院大学の溝口史郎理事長は1980年代から上海、西安、海南島などの医科大学を招きに応じて訪れ、同理事長が得意とする顕微鏡写真や標本作成技術を講義し、学界の人々の間で好評を博した。

かつて上海に留学したこともある倉田彣士神戸学院大学元学長が1988年、上海交通大学など4大学および上海市対外文化交流協会との間で交流協定に調印してから、神戸学院大学と中国の各大学との国際交流が頻繁に行われるようになり、今に至っている。倉田氏は現在、上海交通大学の顧問教授、華東政法学院の名誉教授などの職を兼任している。

今年4月、神戸学院大学は東北師範大学と交流協定書に調印した。

調印式に出席する岡田芳男学長(左)

現在の学長である岡田芳男教授は、これまで20数回も訪中しており、1992年10月には吉林大学生命科学院の客員教授を務め、その後は毎年、吉林大学などの大学や科学研究機関の関連学会に出席、講演しており、医学・薬学分野で中国の関連機関と密接な協力関係を築いてきた。

学校法人神戸学院に属する元神戸学院女子短期大学の松谷省三事務局長は、徐悲鴻(1895-1953。中国現代絵画の巨匠。特に躍動感のある馬の絵で有名)の権威ある研究者である。この30年間で同氏は30篇以上の研究論文を発表し、3冊の著作を自費出版し、現在は中国人民大学徐悲鴻芸術学院の名誉顧問を務めるとともに、北京徐悲鴻記念館から栄誉証書を贈られている。

神戸学院大学人文学部の学部長である伊藤茂教授は50回以上の訪中歴があり、中国の新劇(「話劇」)や歌劇(「昆曲」)などをより深く研究するために全国各地を訪れ、2冊の著作と30篇余りの論文を執筆しており、現在は中国戯曲学院の客員教授を務めるとともに、日中演劇交流話劇人社の常務理事なども兼任している。

同大人文学部の中山文教授は中国の演劇、とりわけ越劇に対して特別の想いを持っており、1999年に上海で学んでいたころには寝食も忘れて253もの演劇の舞台を鑑賞したほどだ。現在、同教授は日本における越劇研究の権威であるとともに中国研究の学術刊行物として名高い『中国年鑑』の中の演劇欄の執筆者でもある。

このほか、同大の法学部、薬学部、経済学部、経営学部、栄養学部、総合リハビリテーション学部などの多くの教員が中国関係の研究に従事し、それぞれの研究分野で業績をあげている。

同大と中国にまつわるエピソードでは次のような話もある。日本で「漢方医学中興の祖」と呼ばれる湯本求真先生の孫の世代に当たり同大勤務の上田雅弘氏は、医学に従事してはいなかったが、先輩らが書いた処方箋や著作を数多く収蔵していた。そして、これらの収蔵品は、日本の現代漢方医学の勃興が民国初期の大陸における漢方医学擁護運動に与えた影響についての研究にとって貴重な史料となった。

今年4月、桜の花が満開の季節に、岡田芳男学長は同大と天津中医薬大学との交流協定書調印式の席上、万感の想いをこめて次のように挨拶した。「今年は、日中平和友好条約締結30周年の記念すべき年であり、また、本学と貴国の高等教育機関との交流を開始して20周年を迎えます。本学と貴国との間にさまざまなつながりがあることを誇りとし、今後も本学と貴国の高等教育機関との全方位交流を全力で推し進めてまいりたいと考えております。漢方医学という中国の伝統医学を日本においてより発展させるため、貴国の高等教育機関と手を携え、この輝かしい21世紀に素晴らしい未来をともに切り開くことができるよう、切に願っています」。

「北京週報日本語版」 2008年10月8日

 

 

 

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