清華大学新闻・伝播学院と日本経済新闻社はこのほど共同で、中日両国の若者を対象にインターネット調査を行った。その結果、中国の若者が日常生活でネットに接続する時間が日本の若者をはるかに上回っていることが分かった。
今回のアンケート調査は北京、上海、東京、大阪の20~29代の若者1200人を対象に実施。日本では5年連続して行われているが、中国での調査はこれが初めて。
調査データによると、コンピューターとネットの1日平均利用時間は、中国は4時間43分だが、日本は2時間18分に過ぎない。自宅での利用時間については、中国は週平均8時間超、日本は7時間強。うち週5時間以上は、中国は全体の50%、日本は40%だった。
中国の若者ではコンピューター利用者が全体の95.3%、携帯でのネット接続は83.5%、テレビ視聴は77.7%を占めている。日本では、コンピューター利用者は92.3%、テレビ視聴が75.7%、携帯によるネット接続は72.8%を占めた。ここから、中国の若者はコンピューターや携帯を好み、日本の若者はコンピューターやテレビを好むことがはっきりと分かる。
情報収集の面では、中日の若者が最も利用するのはいずれも検索エンジンで、中国は92%、日本は38.5%。第2位は、中国ではチャットで65.8%、日本では新聞の閲読で26.7%だった。
毎日のメディアの利用時間については、中国ではネット利用がその他のメディアをはるかに超えており、同時にボルグやRSSなどネットの新技術の利用を好む傾向にある。これに対し、日本ではネットとテレビの利用時間はほぼ同じだった。
ネットに対する印象に関し、中日の若者はいずれも「新しい発見があり、新しい知識が得られる」とか、「独特の情報を手に入れることができる」と見ている。だが、中国の若者はネットに対してより思い入れがあり、「共通の話題を提供できる」とか「知識や常識を知ることができる」「公正な情報がかなり多い」と考えている。
携帯電話については、中国の若者は日本の若者より頻繁に利用していることが判明した。利用率が最も高いのが、ショートメッセージの送受信。日本の若者が最も利用しているのは、携帯によるウェブサイトの閲覧、電子メール送受信の順。また中日の若者は携帯は「どこでも使えるが、料金が高すぎる」との点で考えが一致した。
「北京週報日本語版」2007年8月28日 |