中国人民抗日戦争および世界反ファシズム戦争勝利70周年を記念し、中国国際放送局は、日本のTBSラジオとの共同制作で、中国と日本の大学生が討論するラジオ番組『中日学生、戦後70周年目の徹底討論~本音で話してみませんか』の収録を7月24日に北京で行った。
番組はCRIのスタジオで収録され、両国の大学生が、国民親近感、領土問題、歴史認識、国民の付き合い方や若者の生活などについて討論した。中国側の学生代表者は北京大学の雲青さんと清華大学の顔磊さん、日本側の学生代表者は北京大学に留学中の真鍋安理沙さんと清華大学に留学中の遠藤直樹さん。討論の内容は次の通りである。
『中日学生、戦後70周年目の徹底討論~本音で話してみませんか』の収録風景
――現在の中日関係についてどう見る?どういう方面で努力すべきだと思う?
雲 お互いにまだ深く理解していない、そして、誤解があるというのが一番の問題だと思う。その中で、マスコミは重要な役割を果たしている。マスコミを通じて海外のことを知るようになってきたからだ。今、両国関係は「政冷経熱、官冷民熱」という状況に直面している。それは理想な両国関係ではない。領土問題、歴史問題、新安保法案問題などをきちんと解決して、「政熱経熱、官熱民熱」になるのを期待している。
顔 多くの人はマスコミの報道で海外のことを知るようになってきたけれど、一番重要なのはマスコミではなくて、政治だと思う。今の中国は早いスピードで発展しつつあり、中日両国の実力の差が縮まって、両方の心理状態に変化が出てきた。歴史を振り返ると、「一強一弱」という状態が主流で、今のような「両強」という状態は初めてだから、どう直面するのかが重要だと考えている。
真鍋 日中両国はお互いのことをよく分かっていないと思う。中国に来てから、実際に見る中国と日本のマスコミで見る中国はぜんぜん違うと感じた。そして、政治と民間は関係がないと考えている。
遠藤 2014年7月に発表されたある世論調査によると、中国に対して「良い印象を持っている」、「どちらかといえば良い印象を持っている」、「どちらかといえば良くない印象を持っている」、「良くない印象を持っている」という4つの選択肢の中で、「良くない印象を持っている」と「どちらかといえば良くない印象を持っている」という選択肢を選んだ人は約90%だった。とはいえ、その結果はあまり気にしなくていい。今、両国の民間交流は友好的であり、政治と民間は別のもので、分けたほうがいいと考えている。
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