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中仏国際結婚カップルが銀川で育てるワイン

              本誌日本語専門家 勝又あや子 

ここ数年、中国ではワインの消費が飛躍的に伸びている。主に輸入ワインが好まれており、ワイン情報を扱うwinchina.com(中国葡萄酒信息網)によると、2014年の輸入量は38万3000キロリットル。2010年輸入量28万6000キロリットルと比べても約10万キロリットル増え、約1.3倍に達している。フランスのボルドー地区やブルゴーニュ地区をはじめとした世界各地のワイン生産者、世界の大手ワイン会社、輸入業者がプロモーションのためにこぞって中国を訪れ、試飲会も盛んに行われている。

シルバー・ハイツが生産する赤ワイン

その一方で、中国は生産者としても次第に世界のワイン市場における地位を高めつつある。山西省のグレース・ヴィンヤード、新疆ウイグル自治区の1421など、ワイン通も認める良質なワインが登場している。寧夏回族自治区の銀川市にあるシルバー・ハイツも注目ワイナリーの1つだ。  

注目が高まる寧夏・銀川ワイン

フランス・ボルドー地区とほぼ同じ緯度に位置する銀川市は、ブドウ栽培に適した条件を備えている。銀川市は標高1200メートルの高地にあり、昼夜の寒暖差が大きく、その環境はブドウの糖分を増すのに適している。また乾燥した気候で、年間降水量は200ミリリットル以下であり、年間3200時間に達する日照量もブドウ栽培に有利だ。ワインの生産も盛んで、例えば銀川市でワイン生産を行う大手ワインメーカーの西夏王はその品質が高く評価され、日本の外務省に当たる中国外交部向け専用ワイン「外国使節」を生産している。

地下ワイン貯蔵庫で熟成を待つワイン

同じく銀川市にあるシルバー・ハイツ(銀色高地酒荘)は、中国ではまだ少ない家族経営の小規模ワイナリー。銀川市郊外にある賀蘭山の山麓に約53ヘクタール(800ムー)の土地を所有し、自前のブドウ園と醸造施設で、ブドウ栽培からワイン作りまでを一貫して行っている。ワインを貯蔵する樽はもちろん、圧搾機や冷却装置などワイン作りに関わるすべての設備をフランスから輸入。フランス・ボルドーのワイン作りを手本にしたワイン生産を行っている。生産量は数千本と少なく、主に高級ホテルやレストランなどの注文に対応しているのみで、一般の市場にはほとんど出回らない。それでも供給が需要に追いつかない状態だという。

シルバー・ハイツは2007年に創業されたまだ歴史の浅いワイナリーだが、小規模生産で丁寧に作る品質重視のワインはすでにワイン界で高い評価を得ている。2010年には、著名なイギリス人ワイン評論家のジャンシス・ロビンソン(Jancis Robbinson)氏が、イギリスの「フィナンシャル・タイムズ」紙で、シルバー・ハイツのワインを「中国ワインシーンに生まれた新たな光」と評価した。一般消費者の間でも、中国ワインに注目するワイン通の間ではすでにその名を知られている。現に、同ワイナリーを訪問したことをSNSメディアで発信したところ、上海で飲食店を経営する友人から、「ここ行ってみたかったんです!」とたちまちコメントがついた。 

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