アジアインフラ投資銀行(AIIB)総裁候補に指名された金立群氏
中国財政部新聞(報道)弁公室は7月6日、中国政府がアジアインフラ投資銀行(AIIB)の総裁候補として金立群氏を指名したことを発表した。金氏は現在、AIIB多国間臨時事務局の事務局長を務めており、これまで中国財政部副部長などの要職を歴任してきた。
AIIBの総裁候補選出手順に基づき、中国政府は候補者を正式に指名し、今年8月下旬に開催される第6回首席交渉官会合で創設メンバー国が総裁候補者を確定する。AIIBが正式に発足した後、第1回理事会で選挙を行い、総裁候補を初代総裁に選ぶ予定だ。
中国人初のアジア開発銀行副総裁
金立群氏は1980年に中国財政部に入省。1988~1993年、世界銀行で中国の副執行理事を務めた。1995年に財政部部長助理(補佐)、1998年に財政部副部長に就任した。
2003年、金氏はアジア開発銀行(ADB)副総裁職の選挙で中国人初のADB副総裁に選出され、2006年に再任された。2008年9月から中国投資有限責任公司監事長を務めた。2013年5月から2014年10月にかけて、中国国際金融有限公司董事長(会長)を務めると同時に、国際財務報告基準(IFRS)財団から委託を受けた世界の22人のうちの1人でもあった。2014年1月から、AIIBの財政部準備チームの責任者を兼任し、2014年10月24日に、AIIB多国間臨時事務局の事務局長に選出された。
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