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中国・EU協力の新局面を切り開く

本誌評論員  張志萍

今年は中国と欧州連合(EU)の関係樹立40周年にあたる。李克強国務院総理は現地時間6月29日の午後、ベルギーのブリュッセルにて第17回中国・EU首脳会談に出席した。

会談で李総理は次のような考えを表明した。「中国とEUの関係樹立から40年来、双方の関係は発展し続けてきた。中国とEUの発展理念は相通ずるものがあり、人的・文化的交流が盛んである。この流れに沿って、共に手を携え、果敢にさらなる飛躍を目指し、中国・EU関係の新しい局面を切り開く努力をしていくべきである」。また双方は会談後、共同声明と気候変動に関する声明を発表し、科学研究・知的財産権・地域政策・税関など8項目の協力文書に調印し、多方面にわたる議題で合意に達した。

現在中国とEUの貿易関係はこれまでで最もよい時期を迎えている。EUは11年連続して中国の第1の貿易相手であり、中国は12年連続してEUの第2の貿易相手である。2014年には中国・EU間の貿易額がついに6000億ドルを突破した。これまでのEUの対中国投資は累計1000億ドル近くに及び、中国の対EU投資額は既に500億ドルを超えた。2014年、中国企業の対EU投資はEUの対中国投資を初めて上回った。中国はEUとの貿易・投資において更なる発展を目指している。

今回の李総理のEU訪問には、いくつかの見るべきポイントがあった。1つ目は国際的生産能力協力の展開である。総理の中国・EUに対する国際生産能力三者協力展開の構想は、EUから肯定的な評価を受けた。トゥスクEU大統領とユンケル欧州委員長はそれぞれ、「EUは中国と各分野における実務協力を展開し、共に雇用と経済発展を促進していくことを望んでいる」との考えを示した。また産業投資の需要については、双方は金融協力で飛躍的な進展を求められる。中国は中国・EU共同投資基金の設立を積極的に検討し、欧州戦略投資基金をサポートしていく。

2つ目は「一帯一路」(シルクロード経済ベルトと21世紀海のシルクロード)構想と欧州投資計画との連結提案である。李総理は、「中国は欧州投資計画と連携して、インフラ共同建設において飛躍的進歩を遂げることを望んでいる」との意向を示した。会談の共同声明から、この提案がEU側の同意を得たことがわかる。共同声明はまた、双方は新たな連結性プラットホームを築き、第1回会議を出来るだけ早く開催して、インフラ分野でのつながりを強めることを決定した、としている。双方は、「一帯一路」構想と欧州投資計画の相乗効果を発揮していくとの意向を示しており、具体的措置については9月の中国・EU経済貿易ハイレベル対話にて話し合われる見通しだ。その際には中国・EU相互投資メカニズム構築についても議題にのぼると見られる。

3つ目はBIT(二国間投資協定) 交渉を加速し、貿易投資自由化のレベルを高めたことである。中国とEUの投資協定交渉は双方の貿易協力を深める上での重要な課題である。会談の共同声明は、中国とEUはBIT交渉を二国間経済貿易関係における最も重要な議題の1つと見なしており、目標が遠大で内容が豊富な投資協定を結ぶためにさらに努力していく、としている。李総理は、中国とEUは互恵互利の原則に従って貿易摩擦などの問題をしっかりと処理しさえすれば、2020年の貿易額1兆ドルの目標を達成できると強調した。

以上のような成果と合意は、中国とEUの協力が大いにやるべき値打ちがあり、潜在性に富んでいることを示すと同時に、双方の良好な協力関係発展における新局面を予見させるものである。

 「北京週報日本語版」2015年7月7日

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