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「ACGで中日友好を」中国の若者が呼びかけ

 

今年は中国人民抗日戦争・世界反ファシズム戦争勝利70周年にあたる。戦争について、中国の若者はどのように見ているのだろうか。2015年「第10回中国人の日本語作文コンクール」(日本僑報社主催、日本外務省など後援)で最優秀賞を受賞した姚儷瑾さん(20歳、上海・東華大学)は、受賞作品の中で次のように記している。 

 「殺されたから殺して、殺したから殺されて、それで本当に最後は平和になるのか」。これは『機動戦士ガンダムSEED』で、幼馴染の主人公2人が立場の違いにより、相手を殺さなければならない情況下で抱いた疑問です。

 「戦争の意義って何?」これは私がこのアニメを見た後ずっと考え続けている問題です。

当時、14歳でしかなかった私には、この問題は意味深すぎたのですが、日本のACG(アニメ・コミック・ゲーム)は精緻な場面のある作品だけではなく、ACGを通じて伝えたい作者の世界観も面白く、見る価値があると私は感じました。例えば『ガンダムSEED』の中では、遺伝子工学というハイテクをめぐって起きた倫理的問題が発端で戦争が起こるのですが、アニメを見る前はこんな展開になるとは思いもしませんでした。また、このアニメはフィクションですが、描かれている戦争の場面は大変リアルで、命の脆さを丁寧に描いていました。そして、この戦争の切なさは私の頭に深く印象に残り、今の世界情勢を少し自分の身に近づけて考えてみようと思い始めました。このアニメがきっかけで、私は日本のACGに興味を持ち、台詞をより理解するため日本語を勉強し始めました。

『ガンダムSEED』を見てから既に6年。今、私は日本語学部の学生です。日本語を勉強して2年目、授業中先生と学生が何度も日中関係をめぐって、討論をしました。「日中関係がますます悪化し、最悪の場合、戦争になる……」。先生がそう話したそばから、私は『ガンダムSEED』を思い出しました。アニメの中に描かれていた、戦乱のため、自分が自分の親友を殺さなければならない場面。私は絶対に経験したくないです。こう考えた私は、あるACGマニアが集まるウェブサイトにこう記しました。

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