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中国企業の海外企業買収、高すぎる買収価格に潜むリスク(一) 

 

 中国の対米・EU直接投資が著しく増加していくにつれて、投資価格が合理的かどうかという問題がますます顕在化している。多くの中国企業が「安値買収」を行っていると非難する欧州の世論は少なくない。欧州の量的緩和政策実施は、客観的に言って中国を含む各国企業に欧州資産の「底値買い」のチャンスを与え、このような非難がさらに高まっている。例えば、復星集団のフランス・クラブメッド買収はフランス国内で人為的に政治化され、論議を呼び、フランスで今まで最も時間がかかった企業買収取引となった。中化集団のピレリ買収は、あるメディアから中国が「低価格でイタリアの工業の花を摘み取った」と表現された。

 しかし、中国企業による買収は果たして本当に価格が低すぎ、条件がよくないのか。買収された欧州企業の管理層はおしなべて逆の見方をしている。復星集団のフランス・クラブメッド買収では、経営陣は最初から中国企業による買収を望んでいた。中化集団のピレリ買収では、ピレリ側はこれが割のいい取引であり、同社を解体させないために最も良い手段であると判断し、しかも交渉はイタリアのマテオ・レンツィ首相からも黙認されていた。

 将来性を見れば、買収される側にとって中国系企業に買収されるのが最も有利である。復星集団のクラブメッド買収では、間違いなく中国は成長潜在力が最も大きな国際観光市場である。2013年、国際観光支出は1286億ドルに達し、2014年1月~11月の中国大陸部公民の海外観光者数は初めて延べ1億人の大台を突破した。その成長潜在力はすっかり元気のなくなった欧州市場とはくらべものにならない。近年、経営が行き詰っているクラブメッドにとって、中国大陸部は再び発展する望みが最も大きい。中国企業はどの国の企業よりも中国市場を切り開く助けになる。中化集団のピレリ買収においては、数年連続して世界最大の自動車生産国、最大の自動車販売市場の地位を維持している中国が投資することが、ピレリが中国という最大かつ最も急速に成長する市場で良いポジションを得る上で間違いなく助けになるだろう。

 ビジネスの視点から見ると、復星集団のクラブメッド買収にしろ、中化集団のピレリ買収にしろ、またその他の大手中国資本による買収にしろ、投資を受ける側の欧州各国にとって割りのいい取引であり、そうした国々が心配する必要はない。

 各買収案件の取引価格を詳細に見てみると、心配するべきなのはむしろ中国側であり、中国側は買収価格が高すぎるかどうかを心配するべきだということが容易に見て取れる。これらの取引で、中国企業の買収価格はおしなべて競争相手と業界内一般水準をはるかに上回っているからである。

「北京週報日本語版」2015年6月23日

 

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