中国は近年、アジア運命共同体の理念や「1ベルト、1ロード」(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)構想、アジアインフラ投資銀行(AIIB)設立などを打ち出し、これを支持する国も増えている。だが中国の平和発展の理念は、日本では、様々な要因によって歪められて伝えられ、あるいはまったく無視されている。沖縄は日本のほかの場所よりは、中国の主張を受け入れやすい立場にある。第一に、沖縄は歴史的に中国と深い関係がある。第二に、沖縄と中国は風習も似ている。例えば中国の清明節は、沖縄では「清明祭」として中国でよりもにぎやかに祝われている。第三に、沖縄は、第2次大戦中の「集団自決」など軍国主義の被害を受けている。第四に、米軍基地の集中は中国と沖縄の双方の不安要因となっている。
日本では最近、中国に対する政府の政策への批判が高まり、中国に適切に接するよう求める声が強まっている。米軍の新基地建設に反対する沖縄にも同情や支援がふくらんでいる。翁長知事の訪中は、こうしたプラスのエネルギーを増幅させ、沖縄が中国と日本との架け橋となる土台を築くものだ。(編集MA)
「人民網日本語版」2015年4月14日 |