1月20日午前、国務院新聞弁公室は記者会見を開き、国家統計局の馬建堂局長が2014年の国民経済運営状況について説明した。年間の国内総生産(GDP)は速報値で63兆6463億元となり、不変価格計算で前年比7.4%成長となった。
これより前、一部の国外メディアは、「日本や韓国など東アジア主要経済体ではいずれも連続20年以上高度成長した後に景気低迷期を迎えており、歴史経験からすると中国も類似の歴史の節目を迎える」と指摘していた。
これに対し、銀河証券チーフ・エコノミストの左小蕾氏は次のように指摘する。中国は連続20年どころか、連続30年以上の高度成長を保ってきた。今日統計局が公表した2014年の7.4%という成長率は同時期の韓国、日本と比べてもかなり高いものだ。「中国のGDPは現在63兆元で、これは10兆ドルのGDP概念に相当する。7%以上という成長率だけでも7000億ドルに相当し、ひいては世界の100カ国以上のGDP総和よりも多く、依然として速い成長スピードだ」。
左小蕾氏は、経済成長の速い遅いは、これまでの30年と比較することはできないと指摘する。2014年の中国の年間社会消費財小売総額は26兆2394億元で、前年の名目成長率より12.0%高かった。1996年の中国の年間社会消費財小売総額は2兆というレベルだったが、2014年には消費財小売の増加額だけでこのレベルに届きそうだ。社会消費財小売額という一項目だけ見ても、20年足らずの間に中国経済の全体規模が以前とは雲泥の差になったことが分かる。
2014年の年間輸出入総額は26兆4335億元で、前年比2.3%増となった。そのうち輸出が14兆3912億元で4.9%増、輸入が12兆423億元で0.6%減となり、貿易収支は2兆3489億元の黒字だった。目標値に達さなかった理由について左小蕾氏は、中国はすでに世界輸出入総量が最大の国であり、これからも過去30年間のような数十パーセントという高度成長を続けるのは非現実的だし、「国際貿易は二国間、多国間で行うものだ。中国の輸出成長率がそんなに高かったら、他の国はやっていけないではないか」と直言した。
左小蕾氏はまた次のように指摘している。経済データには、それに関わる一連の付帯データがセットになっている。兆レベルの成長にはどれだけの資源とエネルギーが必要なのか?改革と革新がもたらすメリットはどのくらいなのか?政府はいかにして住民所得を増やすかに注目し、科学技術と文化の革新を促進し、多元化し続ける消費ニーズを満たし、経済のたゆまぬ健全な発展を支える新たな原動力を探さなければならない。
「北京週報日本語版」2015年1月23日
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