本誌評論員　蘭辛珍 

２０１５年は国連ミレニアム開発目標（ＭＤＧｓ）達成期限の年に当たる。この新世紀の素晴らしい生活と発展に対する人類社会の期待が込められた目標は、国連と各加盟国の共同努力のもとで、ビジョンから現実のものになりつつある。 

世界最大の発展途上国である中国がＭＤＧｓ達成のために極めて大きな貢献をしたことは、誰もが認めるところである。 

中国の貢献には主に３つの面がある。 

まず、１３億人の食の問題を解決し、良い生活を送れるようにしたことは、中国がＭＤＧｓ達成のために果たした最大の貢献である。 

「誰が１３億もの中国人を養うのか」。これは十数年前、メディアや国内外のエリートたちが参加するさまざまなフォーラムでよく取り上げられた話題であり、しかもずっと人々に憂慮を抱かせてきた。しかし、今、衣食の問題の解決はすでに中国を対象とする主要な話題ではなくなった。中国は貧困人口の割合を１９９０年ベースから半減させるという目標をすでに前倒して達成している。 

時折注意喚起の意味で言及する人はいるが、中国人が食の問題を解決できるかどうかを再び疑う人はいなくなった。国際社会を驚かせたのは、中国がいかにして短期間で人々を貧困から脱け出させ、豊かにし、「小康社会」（ややゆとりのある社会）に向かう道を歩ませることができたのか、である。貧困撲滅の面では、世界各国は中国の成功経験を共有することができる。 

第二に、中国政府は一貫してＭＤＧｓの支持を固く約束しており、しかもＭＤＧｓを国家発展計画に盛り込み、ＭＤＧｓの実行に全面的に力を入れてきた。 

中国政府は経済の安定かつ比較的速い発展に努め、産業構造の調整を推進し、全面的にインフラ建設を強化し、都市化のレベルを向上させ、持続的に都市・農村の雇用を拡大し続け、教育事業の発展を速め、社会保障システムを整備してきた。