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悲劇を繰り返してはならない

本誌評論員 蘭辛珍 

2015年最初の曙光が上海を照らした、それを迎えたのは新しい希望と期待だけではなかった。過ぎ去ったばかりのその夜、新年を迎えるために数十万人が外灘に詰めかけ、将棋倒し事故が発生、若者36人の命が失われた。 

劇の発生後、上海市関係部門は全力で負傷者の救護に当たると同時に、死亡者に対する対応も速やかに展開した。しかしそれと同時に、教訓を汲み取るため、事故原因に対する調査を引き延ばすことなく早急に結果を出すべきだと筆者は考える。あと1カ月と少しで、中国の旧正月と元宵節(旧暦1月15日)になるからだ。中国には旧正月に「会」と呼ばれる縁日に行き、元宵節にランタンを見に行く風習があり、1年で人が最も多く集まる時季なのである 

将棋倒し事故からどのような教訓を汲み取るべきか。このことを、事故生後に真剣に考えなければならない。筆者は、少なくとも次の4つの面から「亡羊牢」する、つまり事後の対策を打つべきだと考える。 

まず、都市管理者たちは集会安全管理早期警戒システムをよりいっそう重視し、転ばぬ先の杖としなければならない。 

上海は中国で最も発達した都市であり、また将棋倒し事故が発生した外灘も上海を象徴する場所であるため、この事故が及ぼす影響はきわめて大きい。中国のような人口の多い国では、ほとんどすべての都市にこのようなその都市の顔となるような場所があり、人が多く集まるイベントが行われ、過去にも何度か将棋倒し事故が起きている。今回また事故が起こったことから見て、過去に起きた将棋倒し事故は真剣に反省がされなかったか、反省はしても教訓を汲み取っていなかったことになる 

上海も含め、地方政府はどこも集会安全早期警戒システムを設けており、将棋倒しやテロ襲撃、喧嘩や殴り合いを含む突事件に対応している。しかしこうした措置は非常に重視されているというわけではなく、形骸化している。外灘で失われた36の若い命をもってしても都市管理者たちの早期警戒システムに対する重視を喚起できないのであれば、劇が再び起こる可能性がある 

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