8.探査機が彗星初着陸に成功
2014年11月12日、欧州宇宙機関はドイツ・ダルムシュタットにある欧州宇宙運用センターから、欧州宇宙機関の着陸機フィラエがチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星への着陸に成功したという情報を確認した。フィラエの着陸成功は画期的な意義を持つ。これは人工探査機の彗星への初着陸であった。科学者は、太陽系形成初期に形成された彗星の調査を通じて、太陽系、ひいては人類の起源についてさらなる探求を行うことを望んでいる。
9.米国の量的緩和策終了
米連邦準備理事会(FRB)は2014年10月29日、資産購入プログラムの終了を発表し、6年前から続いていた量的緩和政策(QE)に終止符を打ち、同時に次の政策重点が利上げになることを明確にした。これは、金融危機以来の史上かつてない「金融緩和の宴」の幕が下りたことを意味する。FRBの米国経済の将来性と雇用市場に対する評価は市場の予測よりさらに楽観的だ。QEの終了で新興経済体には資本流出と通貨安の圧力が加わることになり、またこの2点が国内マクロ経済運営に対し一連の悪影響をもたらすだろう。しかし別の角度から見れば、米国経済のさらなる回復は新興経済体に輸出拡大の機会をもたらし、同時にリスク選好のムードが高まり、資本の還流が起こる可能性もある。
10.MH370便消息不明
マレーシア航空の旅客便MH370便は、クアラルンプール国際空港を発ち北京首都国際空港に向かっていた。航空機には乗客227名(うち中国大陸153名、中国台湾1名)、乗員12名が搭乗していた。2014年3月8日早朝、同機はマレーシアとベトナムのレーダーの及ぶ範囲の境界で管制当局との交信を絶った。国際社会が捜索に力を注いだが、現在に至るまで航空機の残骸は発見されておらず、乗客乗員全員は死亡したと見られている。 (本稿は時永明・中国国際問題研究院研究員の意見を参考にした)
「北京週報日本語版」2014年12月16日 |