追悼日の内容を充実させ、一日限りの行事にしない 

国家追悼は最高レベルの祭祀活動である。その意義の重大性から見ても、その現実的な普及の必要性から見ても、内容を充実させ、現在の社会や経济形態とよりよく融合させることが重要である。組織だった追悼活動、追悼サイレン吹鳴、映像宣伝のほか、国民的な国防安全保障教育の一環とするべきであり、歴史に対する追想を通じて安全保障意識を高めなければならない。 

このほか、一般市民の生活と密接に結び付ける必要もある。例えば、米国の復員軍人の日では復員軍人に対する特典があり、それによって復員軍人への福祉を充実させている。またイスラエルでは戦没者記念日に娯楽活動を制限している。こうした措置は一般市民の感性的認識を高めることができるだけでなく、一般市民が歴史を見つめる機会にもなる。中国も自国の実際状況に基づいて、国家追悼と社会活動との相互作用を深め、国家追悼を年に一日限りの行事にせず、そのあるべき意義が失われる事態を避ける必要がある。 

歴史の苦難を忘れないのは、憎しみを育てようとしているのではなく、大国の公民が持つべき歴史的価値観を育成し、国際社会との尊厳ある付き合い方を身につけるためだ。これは長期的な目標であり、特定の追悼日以外の日にも怠ることはできない。

「北京週報日本語版」2014年12月11日