２０１３年、中国は「海のシルクロード」と「シルクロード経済ベルト」構築の青写真を打ち出し、中国の提議の下、今年アジア太平洋インフラ投資銀行も設置され、さらに中国の出資でシルクロード基金も開設された。Ｇ２０サミットで、中国政府は同地域と世界のインフラ投融資を進めるため５年間で５０００億ドルの海外投資を行うことを表明した。それと同時に、中国政府はコスト低減、税関手続き簡略化、監督管理負担軽減、サービス強化といった改革措置を通じて、貿易円滑化の促進に努めていく。中国のこうした取り組みは、世界経済成長を促進するだろう。 

次に、中国はより積極的かつ開放的な態度で世界経済協力に参画していく。ブリスベン・サミットで、習近平主席は次のような公約を行った。①中国は国際通貨基金の特別データ公表基準を採用し、定期的に石油在庫量データを公表する。②国際税収協力を引き続き強化し、腐敗摘発国際協力を深め、世界発展への注目度を高め、国際社会と協調したエボラ出血熱対応を支持し、推進していく。③国際エネルギー規則の制定に参画し、エネルギー技術革命を推進し、エネルギー市場の良好な運営を保障する。④国際金融体系改革を引き続き推進し、世界経済の強靭性とリスク対応能力を強化する、などである。世界はすでに相互依存時代に入り、中国がより積極的かつ開放的な態度で世界経済発展に参与することで生まれる牽引作用は軽視できない。