第二に、法による国家統治の推進は党の指導の堅持の必然的な要求である。「法令行則国治、法令弛則国乱」（法律を厳格に守り徹底的に執行してこそ国をうまく治められ、法律が緩み執行されないと国は乱れてしまう）。中国共産党は中国の特色ある社会主義事業の指導核心である。党が人民を導いて「小康社会」（ややゆとりのある社会）の全面的な構築を実現し、中華民族の偉大な復興という中国の夢の戦略的目標を達成し、党の執政力と執政レベルを高め、国の統治体系と統治能力の近代化を推進するには、法による国家統治を全面的に推進しなければならない。社会主義市場経済を発展させるには、各種政策の民主化・科学化の確保に重点を置くべきだ。これをやり遂げるには法治化の道を歩まなければならない。法による国家統治の堅持は新たな歴史的条件の下で党の指導を強化し、改善する上での必然的選択であり、党の指導の成功を実現し、確保する最適な道でもある。

「路は漫々として其れ修遠なり、吾将に上下して求め索ねんとす」（学問を修める道は遠くてつらいものだが、できる限りの努力で道を模索していく）。法による国家統治と党の指導の弁証法的関係を正確に認識し、処理することは、法による国家統治の基本的方策の全面的実行と、社会主義法治国家構築をする上での重要な課題である。この課題を正確に解決してこそ、法による国家統治の全面的推進という戦略的任務を正真正銘実行に移し、実際的効果を上げることができるのだ。