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北京APECがもたらす2つの転換

 

アジア太平洋経済協力(APEC)第22回非公式首脳会議が11月11日、北京で閉会した。会議では「北京綱領:融合、革新、相互連結のアジア太平洋を築く、第22回APEC首脳宣言」及び「未来に向けたアジア太平洋パートナーシップを共に築く、APEC設立25周年声明」が採択された。今会議の議題、内容及び成果を見ると、これはAPEC史上における過去を受け継ぎ未来を切り開く重要な会議であり、2つの大きな転換をもたらすことになるだろう。

まず、アジア太平洋地域の経済貿易協力はまったく新しい発展時期に入る。

今会議の開催前、アジア太平洋経済貿易協力には長期的発展計画がなく、世界金融危機による衝撃が依然として世界経済に影響を与え、各経済体の景気回復は緩慢で、経済成長が鈍化していた。今回のAPEC首脳会議はアジア太平洋経済貿易協力に新たな方向を指し示し、新たな方式を実施し始め、最終的には新たな発展時期に入っていくだろう。それは次の3つの方面に具現化される。

第一に、アジア太平洋の夢はアジア太平洋地域の未来の発展を導く。11月9日、習近平国家主席はAPEC・CEOサミットで「永続的発展を追求し、アジア太平洋の夢を共に築く」と題する基調講演を行った。「アジア太平洋の夢」という概念はAPEC会議で初めて提起され、会議出席者の共感を呼んだ。協力、互恵、ウインウインを核心とした上で、共にアジア太平洋地域の繁栄と進歩に向けて努力し、経済がより活力にあふれ、貿易がより自由化され、投資がより利便化されるようにし、人々がより穏やかで豊かな生活を送れるようにし、子供たちがよりよく成長できるようにする。これが「アジア太平洋の夢」である。「アジア太平洋の夢」は各経済体が共に追い求める目標であるだけでなく、地域経済貿易協力を導く原則になるべきである。「アジア太平洋の夢」が「共に豊かになる」という包容性ある戦略的構想であり、排他性のある利己的な考えでないことは容易に見て取れる。このような戦略的構想の指導の下で、アジア太平洋経済貿易協力はより円滑に進み、アジア太平洋地域の未来はより明るくなるだろう。

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