69年前の8月15日は、永遠に忘れてはならない日だ。この日、日本が無条件降伏を宣言したことで、人類の歴史において長く、そして、血生臭い第二次世界大戦に終止符が打たれた。かつて、思うがままに暴威を振るった日本の侵略者は、自業自得という結果を招いた。

日本の無条件降伏で、ファシズム枢軸国が徹底的に壊滅すると同時に、中国の全民族による抗日戦争及び全世界の反ファシズム戦争は最終的に勝利を迎えた。第二次世界大戦において、日本はアジアで戦争を始めた。しかし、中国、アジアだけでなく、太平洋全域に戦火を拡大させた。その罪深い暴挙は、中国人を含む多くのアジアの人々をひどく傷つけた。中国の人々もまた、日本の侵略者を追い払うため、多大な犠牲を払いた。

歴史は、一番良い教科書であり、一番良い鎮静剤でもある。日本の軍国主義の壊滅が再び裏付けたように、武力で対外侵略や拡大を図る行為は絶対に失敗に終わる。これは歴史において変えられない法則であり、侵略者にとっても逃れられない歴史的な宿命でもある。

侵略が招いたものは繁栄と進歩ではなく、災難と破滅だけだ。日本は侵略戦争の発動者であり、被害者でもある。日本では歴史の教訓について反省しなければならない。しかし、戦後の冷戦など政治的な原因で、侵略戦争を発動させた思想の根源や、誤った歴史観が徹底的には取り除かれなかった。今日になっても、日本の極右勢力は依然として、歴史の歪曲、侵略戦争の美化、靖国神社参拝などの手段を通じ、軍国主義の思想を宣伝している。同時に、憲法解釈の変更や集団的自衛権の行使容認などにより、日本の軍事力の大幅な増強を図ろうとしている。平和と発展の理念が世界的に受け入れられている今日、いわゆる「侵略の定義はまだ定まっていない」「正常な国家になろう」という日本側の企みは、全世界の流れに逆行しているに違いない。これに対し、中国を含むアジアの隣国は強い懸念を持ち、警戒するとともに、いつまでも警鐘を鳴らさなければならない。

今日の世界はもう、ファシズムが横行する古い時代ではない。今日の中国もまた、あの弱い中国ではない。全世界において、平和を守る力が更に成長し、各国では共同発展と互恵協力を求める声も強くなっている。新中国は建国以来、特に30年間余りの改革開放政策による高度成長を経て、経済規模世界第2位への躍進を果たした。その総合的な実力が大幅に向上し、世界平和への貢献と、国際協力を積極的に展開している。苦難を乗り越え、復興の道を開いた中華民族は、侵略戦争による深い傷を決して忘れない。そして、主権と平和を守る決意を揺ぎなく堅持し、歴史の悲劇が再び繰り返されることを絶対に許さない。

歴史を鑑にして未来へと向かい、平和発展を支持する正義の力を絶えず成長させ、侵略戦争を再び招く恐れのある危険な動きを抑制し、反対する。恒久平和と共同繁栄の世界を築くため、弛まぬ努力をしている。

「中国国際放送局日本語部」2014年8月15日