より重要なのは、中国・中南米の経済貿易関係は協力分野を広げる必要があることだ。中国はすでにブラジル、メキシコ、アルゼンチン、チリ、ベネズエラなどの中南米諸国とさまざまな形の戦略的パートナーシップを構築し、二国間協力の内容を拡大している。それは経済貿易協力を固めるために必要であるだけでなく、戦略的協力関係を充実させる上でも必要である。中国と中南米諸国は全面的戦略のテンポを加速させ、中国・中南米カリブ海諸国共同体フォーラムの早期発足を推進するべきだ。また、文化と民間の交流を強化し、中南米における孔子学院と孔子課堂の開設と発展を奨励し、中南米文化とスペイン語の中国での普及に力を入れ、特に中国と中南米の交換留学生数の増加を奨励する。さらに、メディアを互いに派遣し合い、中国・中南米間の情報の直接的な疎通を促す。そのほか、中国・中南米は科学技術、原子力、医学、軍需産業、観光、社会管理、スポーツなどにおいて、経験の交流や幅広い協力を展開することができる。
中国と中南米諸国はともに発展途上国であり、しかも中国は多くの中南米諸国と似たような発展段階にあり、経済成長、社会発展、国際環境などにおいても類似した問題に直面し、自身に起きたことのように気持ちが分かるため、互恵・ウィンウィンの基礎と潜在力が完全に備わっている。当面の情勢下で、中国・中南米経済貿易協力は得難いチャンスを捉え、新しいステップを上り、新しい段階へと入り、今後10年に中国・中南米協力がさらなる飛躍を遂げるために基礎を固めるべきである。
「北京週報日本語版」2014年8月1日
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