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歴史的チャンス迎える中国・中南米経済協力

次に、中国は中南米の資源類製品の最も重要な買い手だ。中南米は豊富な自然資源を有している。ブラジルは世界最大の鉄鉱石の生産・輸出国で、深海部の原油埋蔵量も世界十位に入り、チリは世界最大の銅鉱石の生産・輸出国であり、ベネズエラとメキシコはいずれも世界で十位に入る原油埋蔵・生産国だ。一方「世界の工場」と呼ばれる中国は、安定したエネルギーと資源の供給が必要であるため、中国と中南米はより密接なエネルギー需給関係を築く必要がある。ここ数年、ペトロチャイナ(中国石油)、シノペック (中国石化)、中国海洋石油などの石油大手企業は、ブラジル、ベネズエラ、アルゼンチン、エクアドルなどで、石油企業の株式保有・資本参加および鉱区入札参加などの方法で中南米エネルギー分野における存在感を相次いで拡大しただけでなく、メキシコ、コロンビアなどの石油業界改革を利用して、中国・中南米のエネルギー協力を強化してきた。

第三に、中国は中南米のインフラ建設の拡張・強化における最も重要な協力パートナーである。中南米経済の発展では、各国のインフラ分野の立ち遅れが顕在化しているため、ここ数年、各国は港、空港、鉄道、道路などの基礎物流体系の構築、石油天然ガス製錬、石油パイプライン、発電所など生産性インフラ建設の強化に相次いで取り組んでいる。ブラジルはインフラ建設投資拡大を経済牽引と困難な局面脱出のための重要な武器としている。昨年からワールドカップのニーズを満たすために空港の改修・拡張をスタートさせ、今後は道路、鉄道、港に対する改修・新築プロジェクトに力を入れる予定で、中国企業或いは中国資本の加入を特に望んでいる。アルゼンチンは国内のエネルギー不足や古くなった鉄道施設に対応するため、発電と交通分野における中国企業の投資加速を望んでいる。特に南部の投資額40億ドル余りの大型水力発電所プロジェクト、契約額が数十億ドル余りに上る首都圏都市間鉄道の改造と車両供給などのプロジェクトへの投資が期待されている。そのほか、南米地域の道路、鉄道、電信、石油パイプライン輸送のコネクティビティという大構想を含む南米諸国の地域経済一体化計画も、中国企業の建設経験と資金を必要としている。 

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