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歴史的チャンス迎える中国・中南米経済協力

 

 孫岩峰(中国現代国際関係研究院中南米研究所主任補佐)

中南米は豊富な自然環境と自然資源に恵まれ、きわめて大きな市場規模、十分に整った工業体系、発達した農業経済、十分な生産年齢人口を有している。特にここ数年、比較的安定した地域情勢によって、当該地域の経済と社会の持続的発展が促され、当然の成り行きとして、中国企業の「走出去」(海外進出)戦略に適した実践の場となっている。実際、ここ数年、中国・中南米の経済協力はめざましく発展しており、中南米は中国のこれからの対外経済協力に不可欠な戦略的なパートナーとなっている。 

中南米は中国の最も重要な相互補完的経済パートナー 

中国と中南米には、経済構造と経済発展段階において非常に大きな相互補完性と多くの協力分野がある。中南米は中国の最も重要な資源・エネルギー供給源であり、中国は中南米の機電設備、電子・電器と軽工業製品の重要な原産国である。同時に、双方は互いにとって最も潜在力のある投資市場となっている。 

まず、中国は中南米の農製品の最も重要な消費市場である。農牧業はブラジル、アルゼンチン、チリ、メキシコなどの最も主要な輸出分野であり、中南米における比較優位が最も際立つ産業でもある。たとえば、ブラジルの大豆生産量は年間1億トン近く、アルゼンチンの大豆生産量も4000万トン以上だ。アルゼンチン、ブラジルの牛肉、メキシコの豚肉、チリの海産物は、質のみでなく、生産高も高い。同時に、中国国民の生活水準が大いに向上し、食事構造のレベルが上がったことで、中国はますます中南米の農牧製品の最も主要な目標市場になってきた。中国はブラジルとアルゼンチン産大豆の最大の買い手であり、中南米の肉類、魚粉、果物、ワインや大豆油の最も潜在力を持つ市場でもある。最近、中国中糧集団はオランダの穀物貿易会社Nideraの株式を一部取得し、中国の食糧需要と中南米の農業生産力とをマッチングさせた。

2013年10月21日、ブラジルのリオデジャネイロで、入札価格公表後に中石油と中海油の代表と記念撮影するブラジル国家石油監督庁のマグダ・シャンブリアルド長官(左から2人目)、エジソン・ロバン鉱業エネルギー相(右から2人目)

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