援助の実効性をより重視
白書によると、2010年~2012年、中国の対外援助金額は893億4000万元に上った。中華人民共和国建国以来の対外援助金額は累計3400億元を超えた。
中国の対外援助の基本原則は「あくまでも力相応に事を進め、力を尽くし」、自身の国情と国力から出発し、できる限り援助が最大の効果を発揮できるようにすることである。国連は、先進国は毎年少なくとも国民総生産の0.7%を対外援助に振り向けなければならない、と定めている。発展途上国である中国の対外援助はこの比率には及ばないものの、より高い效果を上げられるよう極力努めている。
王濼氏は、「対外援助效果を高めるために、中国は市場によって効果を発揮することをより重視し、人材育成などの方法で被援助国の活力を高めようとしている」と指摘する。
国交のある後発発展途上国に対するゼロ関税措置を通じて、2008年以降、中国は5年連続で後発発展途上国の第一の輸出市場となり、後発発展途上国の製品輸出の約23%を受け入れている。2010年~2012年、中国は官僚研修を計1579回実施し、発展途上国の官僚4万人近くを中国での研修に招いた。
ナクル中国ウガンダ友好医院は中国政府による援助で建設された総合病院で、現在ウガンダで第2の規模の公立病院だ。中国のウガンダ援助医療チームはここで任務に当たっている。2013~2014財政年度、この病院はウガンダ人患者延べ18万人近くに無償で医療を提供した。
ウガンダ衛生部国務部長のSara・Oupengdi氏は、「中国の援助で、ウガンダの一般庶民が質の高い医療を受けられるようになった。医療衛生分野で中国との多方面にわたる協力展開を期待している」と述べている。
「北京週報日本語版」2014年7月28日 |