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中米露三国間駆引きの新たな局面

 

三強鼎立

アナリストらは強い興味を持って米露中間の複雑な相互関係に注目し、そこから新たな力関係形成の兆しを探している。新たな力関係の構造が確かに現れているとするならば、名実ともにパワーゲームの中心になるのは米国、ロシア、中国だ。

米露中の三角関係は今日世界で最も戦略的意義を持つ三カ国関係になっており、今形成されつつある多極化世界における主導的な大国関係構造でもある。この三角関係は三強鼎立の局面を呈し、三強それぞれの国力の特徴によってこの三角関係は多くの面を持つ複合型の独特な形態になっており、完全な等辺三角形や対称関係ではない。戦略と軍事面では、米露は超級の核戦力を持つ軍需産業の巨人だが、中国は少量の核兵器しか保有せず、軍備近代化の道のりは遠い。経済面では、米中は真の世界的パワーゲームのプレーヤーであり、互いに深く依存している。しかし、ロシアのGDP総額は中国の4分の1、米国の8分の1に満たず、しかも経済成長がエネルギー輸出に由々しく依存しているため、せいぜい脇役にしかなれない。

米ソ冷戦期のすきまで、中国は両超大国が味方に引き込もうと争う対象になったが、最終的に米国と連合して旧ソ連に対抗することを選んだ。今では、中国は世界強国になり、冷戦期のようなあたりさわりなく如才なくなっていける地位と条件を明らかに失ったが、中米露三角関係の中で次第に利益のテコを主体的に操作できるようになり、自分を主軸にしてパワーバランスに影響を及ぼすことができるようになった。

中露はいずれも世界が1つの超大国に支配されることを望まず、相互協力の強化でそれぞれの米国と付き合う地位を増強することを望んでいる。これは中露関係接近の戦略的根源であるが、両国はともに米国と仲たがいして全面的に対抗する道を歩むことを望まない。「新しい東洋」は形成されているかもしれないが、米国を念頭に置いた「中露連合」は人々の幻想の中に存在しているにすぎない。ウクライナ危機が最も緊迫している段階では、包囲され押し出されたロシアに対し同情心を抱きながらも、国際法に違反して他国の領土併呑を強行する行動を認めることもできない中国は、立場を公然と表明することを慎重に回避し、国連安保理および国連総会の関連表決でいずれも棄権票を投じた。5月にポロシェンコ氏のウクライナ大統領当選が決まった後、中国の習近平主席はすぐに祝電を送った。

依然として金融危機や複数の戦争の後遺症に悩む米国は、対ロシア、対中国を問わず、「新冷戦」や「衝突」に陥る代価を払うことはできない。冷戦終結当初、力的には非常に強く、単独で覇を唱え、威圧的姿勢を示していた米国は歴史になりつつあるが、政治動乱が続き、紛争がたびたび起こり、試練に満ちた世界は各主要国にとって生の現実であり、米露中三角関係では最終的に再び対話、意思疎通、平和、協力といったテーマが強調されるだろう。6月初めに開かれた米国戦略国際問題研究所(CSIS)主催のシンポジウムの席上で、冷戦期に抑止戦略を極力推進し、「中国との連合による旧ソ連対抗」を積極的に主張した元安全保障問題担当大統領補佐官のブレジンスキー氏は、米露中三角関係の動きは米中が協力態勢を維持し強化することができるかどうかにかかっており、それは中露関係の方向に影響を及ぼすだろうと指摘している。

「北京週報日本語版」2014年7月16日

 

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