本誌記者　繆暁陽 

安倍晋三首相は再任後、外交・内政面でさまざまなアクションを起こしている。世界各国を歴訪して「積極的平和主義」理念を押し売りし、国内では秘密保護法案を強行可決し、国家安全保障関連機関を設置し、武器三原則を修正し、平和憲法の改正や集団的自衛権解禁を企てる……

こうした一連の行動は、日本が政治・安全保障面でどこへ向かおうとしているのか、中国やアジア太平洋地域の安全にどのような影響を及ぼすのかを示している。６月２１～２２日、第３回世界平和フォーラムが清華大学で行われ、海外の政治家や著名なシンクタンクの学者を含め、国内外から来賓約５００人が出席した。今回のフォーラムの焦点となった「日本の政治・安全保障動向とアジア太平洋安全保障問題」をめぐって、本誌記者はフォーラムに出席した中日両国の専門家・学者を取材した。

６月２１日、清華大学で行われた第３回世界平和フォーラム。（繆暁陽/撮影）