本誌記者 蘭辛珍
李克強・中国国務院総理は6月16日~21日の日程で、英国とギリシャを正式訪問した。これは、3月の習近平国家主席の欧州訪問に続く中国指導者の欧州訪問であり、中国の中国・欧州関係に対する重視を示すものだ。李総理の訪問は、中国・欧州関係及び中英関係、中国・ギリシャ関係の発展をいっそう促進した。
EUは中国にとって最大の貿易パートナーであるだけでなく、中国が多極化経済を目指す上で非常に重要な力でもある。英国は欧州の重要国でもある。今年は中英の全面的戦略パートナーシップ構築10周年にあたり、中英関係は大きな発展のチャンスを迎えている。李克強総理の英国訪問により、二カ国間関係の深化を通じ、中国・欧州関係の発展をいっそう推進することができる。
ギリシャはEU内で中国に対し最も友好的な国の1つであり、東地中海水上運輸の要衝に位置している。中国・欧州経済貿易の拡大に従って、ギリシャは中国の「シルクロード経済ベルト」構想実施において、より重要な役割を果たすことができる。
このほか、米国が「アジア太平洋リバランス戦略」で中国を抑制することを背景に、中国が欧州に向かって両手を広げることは、「アジア太平洋リバランス」に対しバランスを取っているのだと言える。
李克強総理はロンドンの首相官邸で現地時間6月17日午後、キャメロン英首相と中英首相の年次会談を行った。
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