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中越海上紛争の行方(一)

                    雷小華(広西社会科学院東南アジア研究所研究員)

中越間にはもともと西沙諸島紛争はなかった。1958年、ベトナム政府は中国政府に送った口上書で、中国の西沙諸島に対する主権を明確に認めている。しかしここのところ、ベトナム船が中国企業の西沙諸島中建島海域での正常な作業を違法に妨害し、その後、ベトナムで反中デモが発生した。それに続く活動はますます過熱していき、最終的には中国系企業などへの殴打・破壊・略奪・焼き討ちという深刻な反中暴動事件が起き、中国人4人が死亡、100人余りが負傷した。こうした事態により、我々は次の点を再考せざるを得なくなった。中越間には海上紛争の平和的解決に関する一連の協定がありながら、なぜ激しい海上暴力衝突が起こったのか?中越関係の未来はどうなっていくのか?

5月18日、ベトナム・ハティン省で、ベトナムの外国企業・人員に対する暴力事件で襲撃された中国企業従業員を見舞う中国政府工作組組長、外交部部長助理の劉建超氏(中央)。

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