重点は政府と市場の関係の正しい処理
いかにして政府と市場の関係を正しく処理するかが、今回の「十三五」計画作成で考えるべき重要事項である。今回の「十三五」計画は、中国共産党第18期中央委員会第3回全体会議が打ち出した2020年までの改革枠組み、スケジュール、具体的なロードマップを大きな背景として作成されるからだ。
「『計画』は政府の経済管理手段。我々はこうした大きな背景の下で問題を考える必要がある。従って、どのように政府と市場の関係をうまく処理するかも、『十三五』計画作成の過程で重点的に検討すべき問題だ」と徐林氏は話す。
徐林氏によると、中国の五カ年経済社会発展計画はほかの多くの計画とは大きく異なり、全人代で投票により可決する必要があるため、一定の法律性と十分な権威性があり、ある分野においては一定の拘束性も持つ必要がある。中国政府は「十一五」計画作成時に、政府と市場の一部発展目標における異なる要求を初めて発展指標によって体現した。つまり、「十一五」計画作成時に拘束性を持つ指標を打ち出したが、こうした拘束性指標は主に政府が力を発揮して達成しなければならないものだった。例えば環境保護、資源節約、政府の公共サービスなどで、これらはいずれも政府の公共資源配置を通じて行うことができ、さらには科学的で合理的な政策を策定して行うことができるものも含まれていた。「十三五」計画は引き続きこのような探求も堅持する必要があり、市場と政府の関係を正しく処理し、確かに政府が役割を発揮しなければならない分野ではその拘束性を強化し、計画の具体的内容や要求だけでなく、手段についても要求を打ち出し、同時に考課・評価の要求もしなければならない。市場が役割を発揮する分野においては、市場の資源配置に対する決定的役割を発揮させるという要求を体現しなければならない。
徐林氏は、「『十三五』計画の作成過程で、政府が適切な範囲を越えて行きすぎにならず、かといって不足もなく、政府と市場の役割をどちらもより良く発揮させることに、自信を持っている」と述べた。
「北京週報日本語版」2014年5月4日 |