蘭辛珍
中国政府は、「十二五」計画(第12次五カ年計画)(2011~2015年)終了後、中国の中長期経済社会発展戦略計画を順調に継続させるため、4月17日から正式に「十三五」計画(第13次五カ年計画)(2016~2020年)の作成を開始した。4月17日午後、国務院の承認を経て、計画作成を担当する国家発展改革委員会が全国「十三五」計画作成作業テレビ電話会議を開き、計画作成作業と重点任務について役割分担を行った。
計画作成に携わる国家発展改革委員会発展計画司司長の徐林氏は、「計画作成の指導目標は、『十三五』の努力を通じ、世界銀行の基準で高所得国の仲間入りをし、中国共産党第18回全国代表大会(第18回党大会)が打ち出した『小康社会』(ややゆとりのある社会)全面達成という目標を実現することだ」との意を表した。
「十三五」計画は、習近平主席が中国の指導者となってから初めて作成される五カ年計画であり、新指導部の将来の発展に対する重要な構想と考えを体現するものとなる。
「十三五」計画に関連する課題研究と提案は年末に終了し、ひとまず枠組みが作られ、2015年上半期に「十三五」計画草案の起草を終え、国務院に提出される。手続きに従って、国務院は専門家を集めて「十三五」計画草案を何度か論証・修正・改善し、2016年3月の全国両会において、全国人民代表大会(全人代)で審議され可決される。
国内面では、第18回党大会以来、中国の発展は改革全面深化の新段階に入り、直面するチャンスだけでなく、リスクと試練もかつてないものとなる。「小康社会」全面達成という壮大な目標の実現を確保し、改革全面深化の重要分野とキーとなるパートで決定的成果を確保し、経済発展モデル転換の実質的進展を確保しなければならない。
この大きな外部環境及び国内要因条件の変化、体制環境の変化は、「十三五」計画作成に新たな要求をつきつけ、「十三五」計画は特殊かつ重要な歴史地位を持つことになる。
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