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米国はいつになったら自己矛盾をやめるのか?

 

オバマ米大統領

23日から、米国のオバマ大統領は日本、韓国、マレーシア、フィリピン4カ国を訪ねるアジア歴訪の旅に出ている。オバマ大統領の今回のアジア歴訪は故意に中国を避けたが、中国の話題を避けることはできなかった。外国メディアは、中国は「影の形に添うがごとし」だと報道、さらには今回の訪問を「中国牽制の旅」と呼んですらいる。これに対し、ホワイトハウスは再三否定、絶対に認めようとしていない。先日、ヘーゲル米国防長官が訪中して中国国防大学で講演をした際には、「米国のアジア太平洋地域リバランス政策は中国を牽制をするためではない」と述べた。米国家安全保障会議(NSC)のエバン・メデイロス・アジア上級部長も、「中国を牽制するはずがないだろう?中国を牽制する意味は全くない」などと発言している。

事実は本当にそうなのか?では、オバマ大統領のアジア4カ国歴訪は何のためなのか?訪問する4カ国の多くは中国と主権或いは領土争いがある。これら同盟国を落ち着かせることは、つまりは中国を牽制して、これらの国に米国が彼らの利益を守ってくれると信じさせることではないのか?

2011年のオーストラリア・キャンベラでの講演以来、アジア太平洋地域の国々はオバマ大統領が「アジア回帰戦略」を持ち出すのを耳にしていない。近ごろ、あるメディアは、「オバマ大統領の『アジア太平洋回帰戦略』の約束と米国の同地域における長きにわたるリーダー的地位を改めて明らかにすることが、今回の4カ国歴訪の重点中の重点であることは間違いない」とはっきり指摘した。

こうした言論が米国の二枚舌ぶりを改めて伝えていることは疑うべくもない。「アジア回帰」が中国のためでないなら、誰のためなのか?

シンガポール国立大学教授の鄭永年氏は自身の著した「米国『アジア回帰』戦略及びその失策」という評論で、次のように鋭く指摘している。米国の「アジア回帰」は戦略的に見て明らかに中国を念頭にしている。米国は中国を「敵」と見なしているからだ。長期的に見て、「アジア回帰」は米国外交戦略調整の重大な失策になるだろう。もし米国が中国を「敵」と見なして戦略の大調整を行うなら、必然的に米国の衰退を加速することになる。これは何も中国が米国と大戦を起こすからでも、中国が米国を打ち負かせるからでもなく、米国が自滅するからである。

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