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中国理念が核安全保障国際協力を促進

 

ハーグ核安全保障サミットで、習主席は中国の「核安全保障観」を提示し、最も関心を集めた。胡錦濤主席はワシントン・サミットで行った演説で、「①国としての核安全保障に関する約束と責任を適切に履行する、②核安全保障に関する国際法の既存枠組みを適切に固める、③核安全保障国際協力を適切に強化する、④発展途上国の核安全保障能力向上を適切に援助する、⑤核安全保障と原子力エネルギー平和利用の関係を適切に処理する」という5点を主張した。ソウル・サミットで胡主席は、「①科学的で理性的な核安全保障理念を堅持し、原子力エネルギー発展に対する自信を増強する、②核安全保障能力を強化し、国としての核安全保障責任を担う、③国際交流協力を深化し、世界の核安全保障水準を高める、④表面に現れた問題と根本的原因の双方に注意し、総合的に対策を講じ、核拡散及び核テロの根本的原因を取り除く」の4点を提案し、核安全保障国際協力推進において積極的な役割を果たした。ハーグ核安全保障サミットで、習近平主席は中国の核安全保障強化と国際協力推進における措置と成果を紹介したほか、中国の「核安全保障観」を初めて提示した。世界各国のうち「核安全保障観」を提示したのは中国が初めてである。ここでいう「観」とは、一般的な具体策の陳述ではなく、より高いレベルで抽出しまとめあげた方法論・価値判断であり、全局性・戦略性・安定性・持久性・指導性を備えている。習近平主席が初めて提示した「核安全保障観」は、中国に立脚し、世界に目を向け、合致し共通したものであり、共同・平等・協力・効率などの内容を十分に体現し、発展と安全、表面に現れた問題と根本的原因の双方解決、監督管理と協力などの概念を明らかにし、世界の核安全保障が直面する最も切実かつ最重要な課題を打開する道筋を指し示し、中国が世界の核安全保障においてより積極的で重要な推進者・構築者としての役割を果たすよう促すに違いない。

中国の核安全保障観の基本内容は、発展と安全をともに重んじ、権利と義務をともに重んじ、自主と協力をともに重んじ、表面に現れた問題の解決と根本的原因の解決をともに重んじるもので、はっきりとした中国の特色を備えている。まず、中国の核安全保障観は全面的なもので、核安全保障をどう認識し、どう対応するかの2つの面が盛り込まれている。次に、中国の核安全保障観は公正である。中国は、原子力エネルギー発展と安全保障、権利行使と義務履行とのバランスを取ることを強調している。中国は自国だけの利益に走らず、またダブルスタンダードも取らない。さらに、中国の核安全保障観は実効性がある。中国は根本的原因を取り除くことを目標にした核安全保障推進を打ち出し、そのための道筋を明確にした。最後に、中国の核安全保障観は協力的なものである。中国はより多くの国が国際核安全保障の取り組みに加わり、交流と協力を強化することを望んでいる。

「北京週報日本語版」2014年3月28日

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