3月24日、「核安全強化、核テロの阻止」をテーマとする第3回核安全保障サミットがオランダで正式に開幕した。習近平主席は世界各国・国際組織の指導者らとハーグに会し、いかにして核安全保障国際協力を強化するかをともに議論し、「核安全保障観」を提示した。中国が自らの「核安全保障観」を公にするのはこれが初めてであり、また「核安全保障観」概念を国として提示するのも中国が世界初である。
中国が初めて「核安全保障観」を提示
今回の核安全保障サミットに参加した53カ国の中でも、中国が注目されている。特に、習近平主席が初めて提示した中国の「核安全保障観」が各方面から注目を集めた。
オランダ紙「デ・テレグラフ」は23日付で、「核兵器研究開発計画が世界から注目されている朝鮮とイランはどちらも今回の核安全保障サミットに代表団を派遣していないが、両国とも中国と『密切な関係』にある。そのため、中国が初めて打ち出す『核安全保障観』が朝鮮とイランの核問題にどんな影響を及ぼすかは、世界の注目に値する」と報じた。
イギリス紙「ガーディアン」は23日付で、「ホワイトハウスはオバマ大統領と習近平主席との会談の機会を特別に設けた。双方の指導者は24日にハーグで会見する際、ウクライナ危機について討論するほか、世界の核安全保障の現状及び朝鮮とイランの核安全情勢が最も主な議題になるだろう」と報じた。
韓国の通信社「連合ニュース」は23日付で、習近平主席とパク・クネ韓国大統領は当日ハーグで会談したと報じた。パク・クネ大統領は、「朝鮮が核兵器を研究開発しながら経済発展も実現することは不可能だ」と述べた。習近平主席はパク・クネ大統領に、「中国は朝鮮が核保有国になることに反対だ。中国は国際社会とともに半島非核化実現のために努力していく」と述べた。
英国放送協会(BBC)は24日、「習近平主席は中国の指導者となって初めての欧州訪問を開始し、オランダ、フランス、ドイツ、ベルギーの国家指導者と会見する。また習主席が初めて打ち出す『核安全保障観』は外部からさらに注目されている。特に、この新しい観念が世界の核安全保障に及ぼす影響が注目されている」と報じた。
李保東・中国外交部副部長は、「中国は今回の核サミットに2つの期待を抱いている。1つは今回のサミットが過去を受けて未来を開き、前2回のサミットの成果を強固なものにし、新たな共通認識でまとまること。2つめは各国の協力をさらに推進し、世界の核物質と核施設の安全水準を高め、原子力エネルギーの合理的開発利用を促進することだ」と強調した。
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