市場体系を整備し、統一的で開放され秩序ある競争が行われる市場体系の形成を加速し、資源配置の基礎的役割をさらに効果的に発揮させる。

中国共産党中央党校経済学部副主任の韓保江氏は、「表面的には、中国の潜在市場規模は非常に大きいが、現実的には市場がまだ完全に開放されておらず、市場が分離されており、実際の市場規模と市場需要はそれほど大きくはない。改革の重心は、統一的で開放され秩序ある競争が行われる市場体系の形成を加速し、資源配置の効率を高めることだ」と指摘する。韓氏はさらに次のように述べている。「統一的な大市場を構築するには、価格体系や市場秩序、物流体系など多方面から着手することが必要だ。市場価格体系をさらに合理化し、要素価格改革を推進するべきだ。価格は市場の最も重要なシグナルである。政府行政の干渉を減らして市場で価格を決定させ、市場価格が資源の不足性を十分に反映できるようにしなければならない。市場秩序管理を強化し、市場管理関連の法律法規を整備し、市場秩序を破壊する行為を厳しく取り締まり、市場の効果的な運営を守るべきだ。地域市場封鎖を打破し、資源の全国範囲での自由な流動を実現し、スムーズな全国物流システムを形成し、健全で全国統一された流通体制構築を加速し、流通コストを下げなければならない」。

専門家や学者は『経済参考報』記者の取材を受けた際、「資源配分における市場の基礎的役割をより広い範囲でより効果的に発揮させるために、生産要素の市場化改革をさらに進めなければならない」との認識を示した。国家発展改革委員会マクロ経済研究院研究員の王一鳴氏は、「この３０年余りで商品とサービスはほぼ市場化されたが、土地や資金、労働力などの生産要素は完全に市場化されていない。中央は土地制度改革、労働力市場改革、資金市場改革、政府自身の改革などの方向性と内容を明確に深化するだろう」としている。