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順調に進展する人民元国際化

 

オフショアセンターが絶えず拡大

さしあたって、国際貿易での人民元決済は資本項目下で人民元の両替が完全に可能ではない状況で展開されている。このような状況下で人民元貿易決済を発展させるには、域外に流出する人民元の流通と取引の問題を解決して、人民元所有企業の人民元売りと人民元を必要とする企業の人民元買いを可能にし、人民元所有企業が相応の収益を得られるようにする必要がある。こうしたニーズにともなって、人民元オフショアセンターが出現した。

現在、香港地域にはすでに最も成熟した人民元オフショア市場が出来上がっており、その人民元預金、資金プール規模は他の人民元オフショア市場をはるかにリードしている。香港の銀行は2004年初めにはもう人民元預金サービス提供を開始しており、2012年12月末現在、香港の人民元預金残高は6030億元に達している。香港以外の人民元オフショア業務では、特に台湾、シンガポール、ロンドンが注目されている。

古くからの世界オフショア市場であるロンドンでは、2012年4月18日、HSBCが総額10億元と見られる人民元債券を初回発行し、ロンドン人民元ビジネスセンター計画のスタートセレモニーも行われた。

国際金融センターの1つのシンガポールでは、人民元オフショア業務が急速に発展している。2月8日、中国中央銀行はシンガポールを中国以外で初の人民元決済銀行を持つ地域金融センターに位置づけ、中国工商銀行シンガポール支店を人民元決済銀行に指定した。これによりシンガポールは人民元オフショアセンターの1つとなった。

台湾は人民元オフショア業務展開で後発の強みを大いに発揮している。2012年8月、双方の通貨管理機関は『海峡両岸通貨決済協力覚書』を交わした。今年2月、まずは台湾の金融業者46社が人民元業務を正式にスタートした。

香港、台湾、シンガポール、ロンドンのほか、パリ、シドニー、東京、ドバイなども人民元オフショアセンターを目指している。

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