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「有毒米」危機
 

食糧価格が引き上げに

「有毒米」事件について、湖南省ではすでに調査チームを発足させたが、調査結果についてはまだ公表されていない。湖南省の現地食糧生産農民と食糧企業は、「有毒米」事件の真相を直ちに全面公表しないと、湖南省の食糧流通企業も後々ダメージを受けるのではないかと懸念している。一部メディアの報道によると、湖南省の農民の中には水稲を作るのを止めようと考えている者も一部いるという。

東方艾格農業諮詢公司アナリストの馬文峰氏は、「全国最大の水稲主要生産地である湖南省の食用米が大幅に減少すれば、中国の米供給に影響し、さらには米の市場市況にも影響する。南部の市場は市場需要を満たすために高い費用を払ってより遠い東北など北部の米生産地から買うか、タイなど外国から米を輸入しなければならなくなる」と話す。

湖南省で毎年生産される米は全国の米生産総量の約13%を占める。省内に供給するほかにも、主に広東、広西、福建など南部の食糧市場に販売されている。「有毒米」問題が明らかになるに従って、広東、広西、福建などの食糧販売代理店は湖南産米の購入を拒否するようになり、湖南省の多くの米加工場が操業停止に追い込まれた。

「有毒米」事件の影響は上場企業にも及んでいる。A株市場に上場している金健米業も影響を受けた。3月前半に株価が暴落し、現在は下げ止まってはいるものの反発の勢いはない。金健米業の毎年の米生産量は現在16万トン前後、そのうち湖南内で生産される分は約12万トンあり、販売高は下降している。

「北京週報日本語版」2013年4月10日

 

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