今年の博鰲アジアフォーラム国際会議のテーマは「責任、革新、協力：アジアの共同発展の追求」である。

第１回フォーラム国際会議の開催以来、中国経済は安定した比較的速い成長を保ち、アジア諸国に重要な機会をもたらし、アジアの共同発展を推進するエネルギーになってきた。これは、互恵とウィンウィンを追求するという中国の発展特徴を体現しているとともに、アジアの隣国と世界の国々との共同発展を追求するという中国の役割をも体現している。

まさにそうであるからこそ、中国の発展がもたらす機会の共有を期待して、多くの国の政府指導者と企業家が博鰲にやって来るのだ。

今、アジア地域には、経済協力と地縁政治上の対立が並存する局面が現れている。アジア太平洋地域は世界で最も経済成長活力に満ちた地域となり、世界経済成長の重要なエンジンの役割を演じており、アジア各国の経済協力と共同発展への願いもますます強くなっている。その一方で、朝鮮半島核問題など地域内の対立は依然として存在し、アジアの共同発展にある程度不利な影響を及ぼしている。

こうした大きな背景の下で、博鰲アジアフォーラムが交流と対話の場を提供していることの意義は大きい。

さらに今回のフォーラムでは、出席した中国の指導者と国内外の企業家との対話の機会を初めて設けた。中央党校の台湾・香港・澳門・国際関係研究室の趙磊副主任は、「目下のところ、世界の核心的問題は経済回復だ。中国も例外ではない」とする。企業発展を重視し、良好な経営環境を提供することは、中国の経済発展だけでなく世界経済の回復にとってもプラスになる。そして中国が世界のために最も重視しているのもこの点なのである。

「北京週報日本語版」2013年4月9日