本誌記者 曾文卉 周暁燕

ドイツ製高級車ブランドのポルシェは、２００１年の中国大陸進出以来、際立った販売成績を上げてきた。ポルシェ社が１月中旬に発表したデータによると、２０１２年、ポルシェは中国大陸部と香港・澳門（マカオ）地区で３万１２０５台を販売。販売台数が初めて３万の大台を突破し、前年同期比で２８．２％増となった。

捷成集団のマーク・ビショップ董事（石剛撮影）

先ごろ本誌記者は、ポルシェの中国最大のディーラーである捷成集団のマーク・ビショップ（Mark Bishop）董事に、中国の経済情勢、中国における高級車の販売見通し、中国自動車業の発展状況について独占インタビューした。

－－ポルシェが２０１２年に中国でこれほどの販売成績を上げたのは、中国経済が依然として力強く発展していることを示しているのでしょうか？

昨年の自動車市場を振り返ると、すべてのブランド、特に欧州の主要ブランドはいずれも中国で大きく成長した。中国経済は昨年多少冷え込んだとはいえ、中国の高級車市場の状況は依然として非常に目を引くものだった。欧州ブランドが高級車市場を主導したことは、私たちにとって非常に幸運だったと言える。これらのブランドは今後も引き続き成長していくだろう。

もちろん、この市場には多少の変化もあった。当初は、大型エンジン搭載の高価な自動車が比較的求められていたが、現在ではこうした傾向は下火になっている。おそらく、ある程度は政府の省エネ・排出量削減政策の影響によるものだろう。私たちとてもそれは理解できる。

中国では今、毎年３０００万前後の中産階級消費者層が新たに生まれている。これは巨大な数字だ。自動車にとってだけでなく、例えばヨットや時計など、捷成が取り扱っている多くの有名ブランド商品にとっても同様だ。この巨大な需要を前にして、私たちも将来に対し奮い立っている。