習近平・中国国家主席は3月24日、ロシアに対する国事訪問を無事終えた。専門家は、「この訪問で、中ロの全面戦略的協力関係の健全かつ安定的発展のために新たな力強い原動力が注ぎ込まれた」と見ている。
22日、モスクワ市内の大統領府でロシアのプーチン大統領と会談する習近平国家主席(左)
ロシアは習近平氏の国家主席就任後初の訪問国となった。訪問期間中、両国元首は中ロの全方位の戦略協力強化について重要な共通認識に達し、共に『中華人民共和国とロシア連邦の協力共栄と全面的な戦略協力パートナー関係深化に関する共同声明』に調印した。
「この声明は、今後しばらくの中ロ関係発展の『ロードマップ』と言える。この声明で、両国関係発展の方向と重点協力分野が確定され、一連の新たな変化と新たな注目点が示された」と中国国際問題研究所欧州アジア研究部主任の陳玉栄氏は言う。
注目点(1):中ロ関係は新たな発展段階に入る。両国の指導者は、中ロ関係はこれまでにない高いレベルに達したと指摘した。今、中国とロシアは民族復興の重要な時期にあり、両国関係は重要な発展の機会を提供し合い、互いを主要な優先的パートナーとする新段階に入った。
中国社会科学院ロシア東欧中央アジア研究所研究員の姜毅氏によると、中ロ関係の60年余りの発展史は、2カ国間関係、特に2つの大きな隣国間の関係が「和すれば双方に利あり、争えば共に傷つく」ことをはっきりと表しているという。まさに双方が相互に信頼し合い、率直かつ誠意をもって相対し、平等・互恵、相互理解、相互支持、緊密な協力をしてきたからこそ、中ロ関係は20年近く進展し続けることができた。
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