習近平国家主席は今週末からロシアとアフリカを訪問する。香港．台湾および国外の中国語メディアは習主席の就任後初となる外遊に極めて注目し、新指導者の外交デビューで中国と他国との外交路線が明らかになり、中国の大国外交の基礎が固まると見ている。同時に、複雑な国際環境は新指導部の外交能力にとっての試練になるとも指摘した。

初外遊で外交路線明らかに、大国外交の基礎固める

香港紙『文匯報』は２０日付で、「習近平国家主席は今週末からロシアとアフリカを訪問する。国家主席就任後初の外遊となる。専門家は、中国の新たな最高指導者の国際舞台デビューで、これからの中国と隣国、大国、発展途上国との外交路線が世界に示されると見ている」と指摘した。

『文匯報』はさらに、習主席の今回のアフリカ訪問は「親善の旅」となり、中国とアフリカとの従来からの友情を深め、中国の大国外交の基礎を固めるに違いないと伝えている。

シンガポール紙『聯合早報』は中国人民大学の時殷弘教授の言葉を引用し、「中ロ関係は事実に即した正しき大国関係の典型であり、両国はエネルギー、外交、安全分野で協力し、国際政治問題でも非常に明確な共同利益がある」とした。

フランスの中国語紙『欧洲時報』は２０日、「一般的に、一国の指導者が就任後最初にどの国・地域を訪問するかは、その国の外交政策の方向性をある程度反映し、当該国と訪問国との２カ国間関係の重要性と緊急性を示すものだ。中ロの協力推進は両国にとってプラスになるだけでなく、世界の多極化と国際関係民主化の推進加速にとっても重要な意義を持つ」と分析した。