また何委員は特に、都市の生活ごみ分別促進の重要性にも触れた。何委員によると、現在中国の都市で1人が出すごみの量は年平均440kgに達している。全国の都市で出る生活ごみの量は年間で4億トン近くで、世界一であり、しかも毎年8%~10%のスピードで増え続けている。これまで数年のごみ集積量は60億トン余りに上り、全国の200以上の都市がごみに包囲され、ごみ集積により占有されている土地面積は約5万ヘクタールにまで達している。しかも現在中国では上海、南京、厦門(アモイ)など8都市で生活ごみの分別収集(まだ実験段階)を試行している以外、その他の都市では無分別収集で、ごみ無害化処理が難しく、深刻な環境汚染を引き起こしている。
何委員はさらに、「分別収集は都市生活ごみ処理体系において鍵となる部分であり、都市生活ごみ処理発展過程における重要なステップで、廃棄物の再利用と最大限の廃品回収を効果的に実現することができ、衛生的な埋め立てや堆肥化、廃棄物発電、資源総合利用など先進的なごみ処理方式の応用に向けて基礎を固めるものだ」と指摘した。そのため何偉委員は、都市住民に対するごみ分別の宣伝にさらに力を入れ、ごみ分別関連制度・法律を厳格に定め、ごみの有料回収政策の普及を提案した。このほかにも、政府に対しごみ資源化に従事する生産を社会公益項目と見なし、用地や税収、価格などの面で長期的優遇策を取るよう提案している。
「北京週報日本語版」2013年3月5日 |