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両会から見る中国の新たな方向

 

中国人民政治協商会議(全国政協)第12期全国委員会第1回会議が3日、北京で開幕した。新たな期に入る全国人民代表大会(全人代)の第1回会議も5日には開幕し、国家指導層の権力交代が相次いで行われ、一連の重大政策が打ち出される見込みで、今回の両会はこの5年で最も重要なものとなる。

指導部交代がむろん注目を集めてはいるが、両会は間違いなく中国が民意を動かし心を1つにする大事な機会である。3000名近くの全人代代表と2200名余りの全国政協委員がどのようにして国内外からの多くのチャンスと挑戦に対応し、13億人の民意と民智を結集し、「中国の夢」を一歩一歩実現させていくかも、同じように注目されている。

執政党として中国共産党が昨年秋に開催した中国共産党第18期全国代表大会は、新時代の社会主義現代化建設推進に向けて布石を打ち、中国共産党建党百周年までに「小康社会」(ややゆとりのある社会)を全面的に作り上げ、中華人民共和国成立百周年までに富強で民主的かつ文明的で調和のとれた社会主義現代化国家を建設し、中華民族の偉大な復興を実現することを決意した。

世論はおしなべて、中国共産党が歴史と現状、未来に対して示したものは意味深長だと受け止めている。

今、中国は依然として重要な戦略的チャンス期にあるが、内部・外部条件は大きく変化し、新たな試練が執政者につきつけられている。全人代という最高国家権力機関と全国政協という政治参加の場を通じて、法定手続きに則り、中国共産党は党の主張を国の意志へと引き上げ、民衆を率いて「中国の夢」を実現し、人民に対する約束を履行していく。

2013年は新しい中央政府施政のスタートの年であり、「十二五」計画(第12次五カ年計画)実現のために上から下までの意思疎通を行う年であり、また全面的「小康社会」建設実現に向けても重要な年である。この重要な時期にあって、人々は新たな配置、新たな構想、新たな措置、新たなメカニズムが中国を新たな発展段階へと導くことを期待している。そして両会はまさに中国がどのようにして順調なスタートを切り、自分の事をきっちりとやることができるかを観察する最高の機会である。

両会は中国の根本的政治制度と基本的政治制度の体現として、中国の特色ある社会主義の道を断固として歩むという歴史的方向性を再び明確にし、国の発展方向の一致性、戦略の連続性、進行の段階性を保ち、経済発展や民主法制、社会民生、文化建設、資源環境などの分野でより具体的で実行可能な発展目標を設定し、「小康社会」の全面的建設と改革開放の全面的深化に向けて、堅固な基盤を築いていくだろう。

「北京週報日本語版」2013年3月4日

 

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