消費節約が新たな流行に
ナマコやアワビが食卓に登場しなくなり、マオタイ酒やシャトー・ラフィットが視界から消え、企業・国家機関の門前の飾り物は草花の代わりに赤い対聯になった。「年夜飯(大晦日の食事)」の「完食キャンペーン」から始まった「倹約励行、贅沢自粛」を目指す風潮は全社会まで広がっている。
旧正月期間中、北京市にある飲食関係企業は「半量」や「半額」、「少量」、「盛り合わせ」の料理や、無料での余った料理の持ち帰りサービスなどを次々に提供し、浪費の減少を提唱している。鴻賓楼は料理の一皿の量を大・中・小に分け、便宜坊の各直営店は全部食べた客に飲食代1割引サービスを提供し、大三元酒家は食べ切れなかった料理を持ち帰る客にお菓子をサービスしている。
37歳の沈娟さんは生粋の南京人だ。昨年、沈さんの家族は市内にある5つ星ランクのホテルで、数千元する「年夜飯」を食べた。「今年は、家族といっしょに自宅で手作りの『年夜飯』を食べ、千元以上節約した」と沈娟さんは言う。
新浪微博(ミニブログ)のあるユーザーは、「新年の味わいに新たにつましさが吹き込まれ、旧正月のめでたい雰囲気に健康的な要素が加わり、節約を提唱する美徳が発揚されるようになった。この新年での貴重な収穫だ」と書き込んだ。
春節期間中に、三亜の海岸で遊ぶ観光客
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