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「食糧浪費」の背後にある仕組みの危機

食糧浪費の背後にある仕組みの危機

張 浪費の背後には構造的な問題もある。解決するには、まずは食糧価格を上げて農民と都市部住民の格差を縮めることだ。2点目として、中国は食品標準化管理面の規則制度を整えていくべきだ。3点目は、メディアを通じて、中国人に現在の消費習慣を改め、望ましい消費方式を身につけるようアピールすることである。

王 しかしそれと反するマイナス面の現象も多くなっている。例えば肥満症や糖尿病患者の増加だ。多くが飢餓によるものでなく、望ましくない食事習慣の結果だ。

翟 中国の消費文化には新しい傾向が表れてきている。味だけを過度に追求して、栄養や健康をほとんど重視しないことだ。中国では多くの場合、それを一種の享楽だと考え、野生のもののほうが見た目もいいし、味的にも堪能できるとされる。また、中国の疾病構造が変わってきている。もともと呼吸器系が疾病致死率の1位だったが、今は循環器系疾病による死亡が多くなってきた。こうしたことは食品の過剰摂取によって起こる健康問題だ。

張 現在、中国の現代化プロセスが多くの面で制限されているのは、1つには農業が依然として農村の40%以上の比重を占めているためだ。その原因は食糧が十分に確保できるかを慮っていることにある。都市の浪費が多いほど、農民が土地に拘束されることも多くなり、農民の都市への移動のスピードも遅くなる。

中国の発展段階では、農民への支援や農民への関心が足りていない。中国の大市場体制では食糧価格が非常に低く抑えられているため、社会全体が消費をする際に倹約を重視しなくなってしまった。所得格差が大きすぎるため、消費する立場にある人は食べ物について無頓着になっている。例えば、出稼ぎ農民が都市部で食事をする際には、高いと感じるため浪費をすることは少ない。都市部が浪費する量が非常に多いことを知った農民は、非常に大きな反感を抱く。これは実際には都市と農村の文化の間の断裂であり、国の調和の取れた発展にとってマイナスだ。

翟 農産品市場では不平等交換が行われている。マクロ的にこうした現象を合理化し農民の所得増加を図るには、出稼ぎによってではなく、食糧の生産によってしかるべき所得が得られるようにするべきだ。日本には農協という組織があり、農民が生産した食糧は実際には全て農協に納められ、農協が野菜の売り手や都市部のスーパーとの交渉に当たる。

一般的状況においては、農産品の価格を保証するべきだ。中国で農民の所得が保障されないのは、専門合作社が集団的交渉をするような組織に育たず、分散した小規模農家が個別に交渉をしているからだ。都市部住民の食糧浪費は、実際には農村の価格財産を別の形で都市部に移しているということだ。

張 したがって、浪費の背後には、多くの問題が浮き彫りになっている。生産や経営モデル上で、トップダウン設計の細部が失われてはいないだろうか。

 

「北京週報日本語版」2013年2月1日

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