中国の分担金は引き続き大幅増加
2012年国連総会分担金委員会の報告によると、77国カ国グループと中国を含む関連新興国の多くは、今後3年の国連予算分担が大幅に増加している。これと鮮明なコントラストを見せているのは、先進国の分担率がおしなべて明らかに下がっていることだ。これは世界経済における「急成長と低成長という2つの成長速度」によるものだ。新興国はこれからも集団で台頭し、世界経済の成長を引っ張っていくが、先進国は低成長時代に入り、回復の停滞が常態化している。このような「急成長と低成長という2つの成長速度」が国連における「南昇北降」構造を決定づけ、その反映として分担金率が一方では高くなり、一方では低くなったのだ。
今後10年、中国経済は引き続き比較的速い成長が見込まれる。2020年までに、中国が「国内総生産と1人当たり所得を2010年の水準から倍増させる」という2つの倍増目標を達成する可能性はかなり高い。これらが実現されれば、中国の国連分担金支払能力も倍増し、負担額はそれに応じて倍増するはずだ。
中国の分担金は今後もかなり長期間にわたって増加し続けることが予想される。この勢いでいくと、中国が第2の国連分担金支払国になる日はそう遠くないだろう。したがって、中国の国連に対する財政支援はより力強いものとなり、国連への貢献はより大きくなり、世界平和を守り国際協力を発展・促進する上でより責任ある大国の役割を体現できるようになると断言することができる。
「北京週報日本語版」2013年1月11日 |