中国の分担金大幅増は国連にとって福音

　国連は現在世界で最も普遍性、代表性、権威性を持つ政府間国際機関であり、多国間協力を推進する重要なメカニズムであり場となっており、国際関係事務において替わることの出来ない重要な役割を果たしている。新たな情勢下で、国連は世界平和を守り、共同発展を促進し、国際協力を強化する面で国際社会からいっそう大きな役割を果たすことを期待されている。継続的で安定した財政支援は、国連の正常な運営と上記の役割発揮にとっての重要な保障である。

国連の全加盟国は真摯に国連の財政上の義務を履行し、国連分担金とＰＫＯ予算をただちに、全額、無条件で支払い、国連がしっかりと安定した財政基盤を持てるようにしなければならない。しかし国連分担金納入を延滞する国も一部にあり、特に米国がしばしば延滞している。世界一の強国である米国は、分担する国連予算も自然と最も多くなる。新しい予算分担率でも米国は依然世界一であり、２２％の分担率は変らず、総額約１１億８８００万ドルを負担することになっている。しかし、米国はしょっちゅう分担金納入を延滞し、しかも何度も分担金を盾に取って国連を脅迫しており、そのせいで国連はしばしば財政危機に陥っている。

中国は国際的信用を守る国であり、一貫して無条件で果たすべき義務を果たし、進んで国連分担金を納入しており、国連財政に対する貢献はますます大きくなっている。中国の分担金が急増する方向にあることは、今後の国連財政にとって大きな福音だ。中国は期限通りに分担金を全額納入し、いかなる政治条件も加えないからだ。

財政面での貢献が大きくなるにつれ、中国は国連に対しより多くのプラスの影響をもたらし、世界平和と開発・協力事業はいっそう促進されるだろう。さらに、中国が多国間主義を提唱・支持・実践し、国連が国際関係における核心的役割をさらに発揮できるよう後押しするのに役立つ。また、国連が開発など関連分野でより大きな役割を果たし、多くの発展途上国の利益を守ることをより重視するようになり、恒久的に平和で共に繁栄する調和の取れた世界を築く上でいっそう大きく貢献するよう中国が後押しすることにも有利に働く。これは確かに世界にとって大変喜ばしいことである。