「経済成長を維持し、引き続き積極的な財政政策と穏健な通貨政策を実施し、経済成長の内部からの活力と原動力を増強するべきだ。その成長は、水増しのない本物の成長、効果利益と質をともなった持続可能な成長でなければならない」。習近平・中国共産党中央総書記は先ごろ行われた党外人士座談会で、来年の経済社会発展をしっかり行うための重要な指示を与えた。
2013年、中国経済の動向はどうなるのか?中国経済成長を牽引する「トロイカ」(投資、消費、輸出)はどのような役割を発揮するのか?中国経済の成長を牽引する新たな原動力はどこにあるのか……これらの問題が国内外の各界関係者から広く注目されている。
「トロイカ」のうち突出するのはどれか?
大方の研究機関は「来年の中国経済状況は今年より若干良い程度で、予想を超えた急激な回復はないだろう」と見ている。
中国社会科学院経済学部は「来年の中国経済動向は慎重ながらも楽観的」としている。5日に発表された『経済青書:2013年中国経済情勢分析と予測』は、「2012年GDP成長率は7.7%前後で前年比1.6ポイント低下し、2013年GDP成長率は8.2%前後で今年より高くなる」と予測している。中国社会科学院金融研究所研究員の易憲容氏は、「2013年のGDP成長率目標を7.5%に設定することは政策の連続性維持に役立ち、『十二五』(第12次五カ年計画)及び十八大(中国共産党第18回全国代表大会)で確定した、2020年にGDPを倍増させるという目標につながるものだ」と話す。
今年の目標と同じ7.5%であれ、比較的楽観的な8.2%であれ、どちらの数字からも各界関係者の2013年経済成長目標に対する十分な自信がうかがえる。
投資、消費、輸出は中国経済の成長を牽引する「トロイカ」と呼ばれている。先ごろ閉会した「十八大」で、発展改革委員会の張平主任は記者に、「これまでのような輸出と投資が牽引する需要構造にはすでに大きな変化が起こっている。現在、経済成長は主に内需拡大が牽引している」と語った。
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