環境問題と世界の疑問に対し、中国は問題を回避せず、正視し、挑戦を続けている。
中国は近年、省エネ・ 排ガス削減を推進、循環型経済を提唱し、資源節約に励むとともに、森林生態系や湿地生態系、砂漠生態系の構築や生物の多様性保護を強化、退耕還林(耕作を中止し耕地を林に戻す)や天然林の保護を全面的に実施し、今ではクリーンエネルギーへの投資が世界最大の国となった。過去10年で人工林の面積は世界一の6168万ヘクタールに達し、グリーンGDPの業績審査を重視する政府関係者が増えている。
世界が今、中国の生態保護への多大な努力に注目している。英紙デイリー・テレグラフは10月下旬、「臨汾:中国のチェルノブイリはどのように危機から脱したのか」と題する記事を掲載、汚染のひどかった臨汾が青空を取り戻した例を挙げ、中国の生態文明建設方面における進展を解読している。
アメリカ外交学会のエリザベス・エコノミー氏は「近年中国政府は、環境と住民の健康の関係に気づき、環境投資がGDPに占める割合をどんどん拡大している。中国人は自分と子孫のためにより良い生存環境を作り出している」と指摘する。
生態文明の未来は中国にある――米国の思想家で生態経済学者のヨハン・コルブ氏はこうした判断を下す。「グリーンGDP」の初期の提唱者の一人である彼は、中国が西側の誤った発展方式を繰り返すことなく、正しい発展の道を歩めば、社会の調和と人々の幸福を必ず実現し、世界の生態文明に貢献することができるとの見方を示す。
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