経済社会発展戦略面で、マクロ戦略の連続性と安定性を保つことは中国国民の根源的な願いであるだけでなく、中国が国内経済の試練を平穏に乗り越えられるかどうかに関わってくる。世界の各経済体が広く経済危機の影響を受けている中で、自身の経済発展成長率を安定させ、経済構造を調整し、いち早く景気低迷の暗い影から脱することが、強国になるという中国人の夢実現のためのキーポイントとなっている。そうして初めて中国は世界経済でいっそう大きな役割を発揮することができるのだ。
腐敗防止はずっと中国国民の関心を集めており、中国共産党が自身の建設を強化し信頼度を高める上で、ひいてはその存亡にすら関わる極めて重要な問題でもある。8月21日、賀国強・中央紀律検査委員会書記(中国共産党中央政治局常務委員)は演説で「十八大」は腐敗防止に関して新たな手配を行うとの指摘を行い、腐敗防止においては懲罰・防止体系の最適化を重点とし、国民からの意見が強い突出した問題の解決を重要任務とする旨を強調した。ますます深刻化する腐敗の風潮を抑制できるかどうかが、新しい指導グループにとって重大な試練の1つとなる。
つまり、「十八大」に対して、中国の三農問題、物価安定問題、教育問題、医療問題、環境問題、養老問題、就業問題、所得分配問題、安全生産問題など多くの期待が寄せられているのである。執政党の目前に並べられた数々の問題は1つとして厄介でないものはなく、同時に必ず直面しなければならない問題でもある。これらは国の経済と国民の生活、社会の安定、国民の幸福と関わってくるからだ。
ある学者はこう述べている。「改革開放以来の歴史は『中国共産党代表大会の開催は毎回、中国の新たな進歩を意味してきた。大変革と大発展の時代にあって、中国の5年、10年ごとの努力は世界における中国の地位を向上させる』ことを証明した」。「十八大」も同様にこの点を証明することになるだろう。
もちろん、我々は中国の国際的地位向上だけでなく、中国国民の精神生活、物質生活も大きく向上することを期待している。
「北京週報日本語版」2012年11月6日
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