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現代版『狂人日記』、日本の舞台芸術祭で上演
 

舞台美術専攻から演出家に転身

李建軍さんは2007年から演出家としてのキャリアをスタートし、以後、次々に意欲作を発表。2008年にはフィジカル演劇『犠牲』で北京国際青年演劇祭・新鋭演出家賞、2011年には『狂人日記』で北京国際青年演劇祭・組織委員会特別賞を受賞している。

李さんは優秀な演劇関係者を数多く輩出してきた中央戯劇学院の出身ではあるが、最初から演出家を目指していたわけではない。専門は舞台美術だ。しかも、そもそも李さんは大学入学前にほとんど演劇に触れたことがなかったという。

しかし李さんはやがて演劇にのめりこんでいく。李さんは演劇の魅力をこう語る。「役者は時として、現実生活や物質世界を離れ別の世界へと入ったかのような状態になる。しかもそれを観客が見ていて、空間を共有できる。それが面白い」。

演出家になったのは「自然な流れ」だった。演劇における表現では演出家の自由になる空間が一番大きいからだ。テーマの設定や台本の選定などは多くの場合演出家にゆだねられ、美学的なスタイルや理想も演出家によって表現される。それに対し舞台美術は作品の一部にすぎない。

しかし、転身にはもう1つ別の理由があるようだ。「実は、役者が羨ましい。世俗の世界や現実から離れたかのような境地になれる役者を見ると、そうなりたいと強く思う。でも自分ではできない。だから演出家になればあの境地に一番近づけると思った」と李さんは笑う。

舞台美術を学んだ経歴は演出家としての作品作りにも影響しているという。李さん自身は「構想と方法論において影響があると思う」と分析する。李さんによれば、体系的な舞台美術教育で得たものは、演出家の役割と相互に補完し合うものだという。「演出家には空間の把握、視覚の把握、役柄の把握が必要。舞台美術を学んだことがこうした面で間接的に役立っている」と言う。

もちろん、「最初から演出を学んだ人たちとは思考の角度や言語、出発点が違う。彼らと同じことは出来ないわけで、だからこそ自分なりの方法を探らなければならなかった」という言葉からもうかがえる通り、演出学科出身でないことを気にする部分も少なからずあったようだ。しかし、「でも逆にそれが面白い、もっと言うとメリットや強みだと思うようになった。最初から演出を学んでいないので、逆に束縛がない」と発想を切り換えた。

強みは新しい演劇概念へのアプローチに表れている。李さんは「造型芸術の基礎訓練を受けた上で舞台美術を学んだ自分には、ビジュアルアートや造型美術、現代アートといった背景がある。こうした要素を舞台芸術に取り入れ、新しいアプローチを試す気持ちが自然にわいてくる」と話す。

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